内容説明
なぜ原発は停止していると赤字を生み続けるのか。老朽原発を稼働したがるのはなぜか。電力債とは何か。なぜ東電の電力値上げに反対する必要があるのか。国に、東電に、怒り続ける著者が、原発の経済問題をえぐり出し、私たちが考えるべきことをわかりやすく提示し、被災地支援のためのとるべき道を示唆する。
目次
1 電気料金値上げキャンペーンの「嘘」
2 東電は事実上、経営破綻している
3 核燃料サイクル事業という“不良債権”
4 いかなる電力改革が必要か
5 福島から始める日本再生
著者等紹介
金子勝[カネコマサル]
1952年生まれ。慶応義塾大学経済学部教授。経済・財政学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
1.3manen
15
問題の本質は、危険性が顕在化して安全性が担保できない原発は不良債権(会社側は不良資産)という点(4頁)。原発については説明不足が多かったのは確かである。(想起できる事例として、福知山線脱線事故も自動化されている仕組みを人間が管理していたが、時間に追われて起きた。人災。)原発は高くつく。東電改革は、経営責任と貸し手責任。費用捻出。電力改革(35頁)。失われた30年に向かいつつある。あと4年で日本はどうこの原発問題を軽減していけるか。首相や内閣が変わっていくのだから、無責任な言動は次の、次の次に影響していく。2014/02/07
那由田 忠
5
真ん中でこっそり「原発廃止の速度を速めれば速めるほど、原発=不良債権処理のコストがかさむという矛盾を直視しなければ」と書いて、「一定の国民負担」が云々と意味不明。前の部分で威勢よく不良債権のコストを書き立てたけれど、廃止をしようがしまいが国民負担となる費用の話であることをあいまいにしている。そして、どのような解決を見いだしたのかが見えなかった。東電に貸した銀行に責任をとらせる(債権放棄)と書くが、それは銀行と縁を切ることで電力会社にその後の経営を不可能にする。安全性を確保できるかで決着すべき問題だろう。2014/01/25
凜
3
流し読み。政府や東電の責任問題をはっきりさせることなく基準だけが緩くなり彼らの都合でまだ原発が動かされるということにやはり憤りを感じます。目先のことに囚われるのではなく、これから先何十年も何百年も先を見越してきちんと問題を解決していってもらいたいです。2012/06/08
あやてい
2
会計学がわかっていないと本当の意味で原発のコストを理解するのは難しい。とはいえ、原発をこのまま続けていくと日本の経済自体が袋小路にはまり込んでしまうということだけははっきりわかる。原発を廃棄したうえで将来を見据えたエネルギー政策を構築することこそが、最終的な日本経済の復活につながる。目先の利益に群がり、被害の責任をあいまいにすることが、絶望的なまでに日本をダメにしていく。日本社会を経済の土台から定性的かつ定量的に理解していくうえでこういう本は必要だ。ただ、この本では十分に解説されていない問題がまだある。2012/11/11
シンドバッド
2
題名の通り2012/10/01




