出版社内容情報
「百鬼園随筆」「阿房列車」の大文章家内田百間は,無類の美食家であり,借金に長けた大錬金術師――著者は国鉄職員にして,目白三平シリーズの作家.一風変わった師弟のたどったユーモラスで,哀しく,うらやむべき戦後の軌跡.
内容説明
「百鬼園随筆」「阿房列車」の大文章家内田百〓は、無類の美食家であり、借金に長けた大錬金術師―著書は国鉄職員にして、目白三平シリーズの作家。一風変わった師弟のたどったユーモラスで、哀しく、うらやむべき戦後の軌跡。
目次
鸛が運んで来たオヤジ
信州の山猿上京す
就職早々クビになる
百鬼園随筆との出会い
大義名分は五百万読者
榜葛刺屋盛衰記
鬼苑方丈記
百〓先生弟子の代筆
編集権を奪われる
百〓先生の序文をいただく
著者は叱られる
もの書きはつらいよ
見合いの栗饅頭を食べる
百〓先生の錬金術
阿房列車の留守番と見送り
二足のワラジをはく
訓示しても膨張する
ホテルの洗濯
沢庵石
銀杏探し
分身を追う
自由にはき続ける一足
ボケないうちに「こう死にたい」の記
百〓先生故郷へ帰る
郷里岡山に文学碑建つ
われ百〓を超えたり