出版社内容情報
軍医候補生見習士官の著者は樺太で敗戦,シベリアのラーゲリに送られた.決死の覚悟で書き綴り,持ちかえった短歌と川柳をもとに描かれた体験は,極限の中の人間性の探究とソ連社会論として出色の記録となった.
内容説明
軍医候補生見習士官の著者は樺太で敗戦を迎えた。俘虜として送られたシベリアのエラブカ・ラーゲリで決死の覚悟をもって書き綴り、持ちかえった短歌と川柳をもとに描かれた体験は、極限の中の人間性の探究とソ連社会論として、透明なユーモアさえ漂う出色の記録となった。
目次
第1章 カラフト記
第2章 ウラジオストックの監獄で
第3章 シベリヤ流刑旅行―エラブカまで
第4章 捕虜言語学異聞
第5章 黒パン狂詩曲
第6章 捕虜性態学
第7章 私有財産
第8章 住居考古学
第9章 ラボータ(労働)
第10章 赤よろし
第11章 抵抗の文学―エラブカ・レジスタンス
第12章 エラブカでいちばん大切な話
第13章 エラブカ医学細見
第14章 エラブカ歳時記
感想・レビュー
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