出版社内容情報
今世紀最高の思想家か,言葉の神秘主義者か,ナチズムに加担したとるに足らぬ哲学者か…極端に評価の分かれるハイデガー.その難解な言葉の繁みに分け入り,「存在論」の今日的意味を考察した名著.新論考を加えた増補版.
内容説明
今世紀最大の思想家か、言葉の神秘主義者か、ナチズムに加担した取るに足らぬ哲学者か。極端に評価の分かれるハイデガー。本書では、文芸批評家スタイナーが、ハイデガーの難解な言葉の繁みに分け入り、「存在を問う」思想の核心に触れ、その現代的意義を解き明かす。80年代以来のハイデガー論争を踏まえた「ハイデガー1991年」を新収録した増補決定版。
目次
1 いくつかの基本的用語
2 存在と時間
3 ハイデガーの現在
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Z
2
本としてはよくまとまっていて、今まで読んだ入門書の中では、内容のある部類に入る。それとは別に、何でハイデガー違うかわかった気がする。世界内存在って、集合論容器と中のものって隠喩で思考してるのが違う。ウィトゲンみたいに、世界どうのこうのとして、まず全体性を確保する。その中の加算無限が存在者と言われるだろう。その後カントールと歩調をあわせ、順序から構成される時間概念をwとして、実数の無限を構成する。しかしそれはゲーデルに従い証明は不可能である。ゲーデル数の構成を各言語ですれば個と集団合体。ナショナリズムの基盤2014/09/06
iwasabi47
1
1991年の追記だけ。ルカーチ『歴史と階級意識』の関連書いてあったかなと読んでみたら外れた。しかしハイデガーの基礎書としてよい。2017/09/26
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