出版社内容情報
おにいちゃんのエーミルがいたずらをしては作業小屋に閉じこめられるのを見て,小さなイーダはうらやましくてしかたがありません.小屋には何か楽しいことがあるのでしょう.イーダもいたずらを考えますが…
内容説明
エーミルはいたずらをして今日も作業小屋に閉じ込められます。妹の小さなイーダは自分も閉じ込められたいと思うのですが…。小学2~4年向。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
NAO
53
リンドグレーンは、スウェーデン南部スモーランド地方のビンメルビー町近辺にある牧師館の農場でそだったが(父親が、牧師館で働いていた)、物語の主人公エーミル兄妹の家は自分が育った農場がモデルで、物語のあちこちに、本当にあったことを書きこんでいる。そのためか、リンドグレーンの父親はエーミルの話が大好きだったという。エーミルのいたずらの話は何冊かあるが、この本は、いたずらばかりしていつも叱られている兄ではなく、作業小屋に閉じ込められる兄がうらやましくてたまらないイーダに焦点が当てられている。 2023/02/21
tokotoko
38
リンドグレーンさんってね、いたずらっ子や風変りな子達を、心から楽しみながら、大好きって思いながら、書かれている気がします。今回のいたずらっ子は、絵の右のエーミル。左は、妹のイーダです。イーダもね、なかなか面白いです。いたずらをしたときに閉じ込められる「作業部屋」に入りたくてね、「どうしたらいたずらが・・・できるの?」って超真剣に悩んでます!!読んでるとね、だんだんエーミルが「先生」に思えてきます。「いたずら」をあまりにも知り尽くしてるので!!この先生は、大人の心をちょっぴり広くしてくれます・・・たぶん!!2015/02/20
chiaki
26
いたずらっ子とされるエーミルだけど、いたずらはしようと思ってやってる訳ではない!「ただ、そうなっちゃうんだ。それに、いたずらかどうかは、やったあとからじゃないとわからないんだよ。」このセリフになるほどぉ~と納得しちゃいました。そして、そんなエーミルがお仕置きとして閉じ込められる作業部屋に憧れ、頑張っていたずらしようとする妹のイーダが可愛い♡リンドグレーンが描く子どもたち、そして子どもたちを見守る大人たち大好きです。こちらは、ビヨーン・ベリイによる挿し絵もまた良き♡2023/04/04
シュシュ
16
リンドグレーンの本の中で、このシリーズをちゃんと読んでいなかった。面白い!悪気はなくてもついついいたずらしてしまうエーミル。「いたずらは思いつくものじゃないよ。いたずらっていうのはね、ただ、そうなっちゃうんだ。それに、いたずらかどうかは、やったあとからじゃないと、わかんないんだよ。」罰として作業小屋にとじこめられても、その中で、木をけずって人形を作って、あまり懲りてない感じのエーミル。大人のほうも寛大で、それくらいの罰にしてる感じもする。2015/04/15
しろもち
9
挿絵がかわいくて読んでみたら、1ページごとに挿絵がついていて、楽しみながらページをめくりました。エーミルのいたずらな思いつきにはらはらしながらも、それでも憎めないのは、子供の理屈でて可笑しいことを真面目にしでかすからなのでしょうか。イーダが卵を結局最後まで割ってしまうところなんて微笑ましかったです。2012/08/20