出版社内容情報
12歳のブレアは,肌や髪の色が皆と違うこと,父親がいないことなどで,生い立ちに不審を抱いている.ある日突然の雪嵐にみまわれ困っていると,1人の男性があらわれ….父へのあこがれにゆれる少女の心.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
5
トウモロコシ色のもしゃもしゃ髪にオレンジがかった顔色をした少女ブレアは12才。水上の家に一族と暮らし、母親がナイトクラブの歌手兼ダンサー。彼女の肌の色はアフリカ系アメリカ人にしては白すぎるので、周囲の皆がブレアの外見と素性を見て苛立つ。ベトナム戦争で行方不明になった父が生きている事をブレアは校長先生から知らされる。 雪嵐の中過去を拾い集めて現在に重ねる事で、トータルな自分を手に入れるブレア。2006/08/06
りうかん
1
アウトサイダーを自認する主人公が、学校でも生きづらさを感じる日々。そんななかで死んだはずの父が実は生きていると聞かされて。混乱の中で大人になっていく少女を描く。黒人と白人の混血である主人公が、アメリカ社会でどういう立場なのかとか・・・私ではイマイチ実感しづらく、それ故にこの本の内容がうまく理解できないようです。2018/08/11
つきと
1
読みにくい。主人公が成長しないし、謎も残ったまま。無理矢理納得させたようなラストで、何を書きたかったのかわからない。2009/11/15
gurisan
1
★★★☆☆ 「みんな違ってる」当たり前のこと。だけど、自意識に囚われてしまう思春期のデリケートな部分を扱っている。2009/07/18