余命10年

余命10年

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  • サイズ B6判/ページ数 281p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784286030593
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

死ぬことは怖くなかった。だって何が起きても確実にわたしは死に至る。わたしは死ぬ。それだけは決まっているんだから、安心して。本当の死ってこういうこと…死に向かって生きる二十代を描いた長編小説。

著者等紹介

小坂流加[コサカルカ]
静岡県出身。第3回講談社ティーンズハート大賞で期待賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あん

67
弱冠二十歳で余命10年を宣告された主人公の茉莉。ストーリーの各所に、太字で茉莉の心の叫びが挿入されているのですが、治ることはない病への葛藤、命の期限、恋する喜び、友人との距離感...飾り気のない言葉が胸に刺さりました。余命10年という限られた時間の中で何をしたいのか、何をすべきなのかは思いつかないけれど、今という瞬間をただ一生懸命生きようと思いました。2017/06/03

美葉

41
読者を泣かせにきているなと思った。携帯小説のような、終わり方。期待してたほど、面白くなかった。「余命10年」と言われたら、自分は何をするかな。主人公のように強く生きていられるわけない。。何もできないだろうな。2018/11/06

maxa

37
難病に侵された茉莉の余命はあと10年。「あと10年しか生きられないとしたら、あなたは何をしますか。」との問いに、私は何も思い浮かべることができなかった。せめて健康で…ってしたいことじゃないじゃん。そう気づいて、なんて勿体無い人生を流そうとしてるんだろうと気が付いた。茉莉は寿命のことを考えて臆病になったり、友人たちの優しさからくる言葉に打ちのめされたりしながらも、趣味や恋愛などをやり遂げていく。ちょっと周りを翻弄させ過ぎな部分もあったけど、やりたいことを諦めないこと、気持ちを伝えること。最後まで精一杯。2021/10/04

kotetsupatapata

29
星★★★☆☆ タイトルの通りヒロイン×難病が主題。 物語の内容や結末はおおよそ想像した通りの定番作品ですが、他の作品と大きく異なるのは、著者が同じ病<原発性肺高血圧症>で既に逝去されている点。 各段落の最後の心の叫びや、ラスト30頁の最期へ向かう心情の吐露は鬼気迫るものがありました。 物語の感想は人各々ですが、読後自分に置き換えてどう生きていくのか?を命題にする事を著者は望んでいるのかもしれません。 月並みですが、今当たり前に生きている事、そして目の前の小さな幸せを愛おしく感じたいものです。2022/08/15

文学青年4番

21
考えられる内容でした2018/11/26

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