内容説明
セクハラから戦争まで、法学の目でドラマを読む。
目次
最近の弁護士マンガ―井浦秀夫『強欲弁護士銭高守』ほか
解雇権の濫用と労働法、セクシャル・ハラスメント―田島隆・作、東風孝広・画『カバチタレ!』『特上カバチ!!』
民法・親族法‐認知と親権―井浦秀夫『弁護士のくず』
少年犯罪は凶悪化しているか―堀内夏子『勝利の朝』・中嶋博行・作カワラニサイ・画『ホカベン』
法社会学・警察と裏金―きたがわ翔『刑事が一匹』
医事法、患者の権利―佐藤秀峰『ブラックジャックによろしく』
環境をまもる慣習権―香川まさひと・作、あおきてつお・画『島根の弁護士』
マネーの世界と規制緩和―周良貨・作、能田茂・画『頭取野崎修平』・周良貨・作、岩田やすてる・画『ザ・ファンドマネージャー』
女性マンガとヨーロッパ法史―池田理代子『エロイカ』
日本法史学‐日清・日露戦争、「坂の上の雲」のまちづくり―江川達也『日露戦争物語』
戦争と平和の法、庶民の立場からみた戦争―中沢啓治『はだしのゲン』・こうの史代『夕凪の街 桜の国』
法哲学―それぞれの「正義」―手塚治虫『アドルフに告ぐ』
21世紀の動向と法―カルト、組織犯罪対策法、危機管理―浦沢直樹『20世紀少年』
著者等紹介
矢野達雄[ヤノタツオ]
1949年、愛媛県生まれ。広島修道大学法学部教授。専門は日本法史学、法社会学。大阪大学大学院法学研究科博士課程単位取得。博士(法学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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マンガを例に様々な事象を取り上げていて、分かりやすかったと思う。そして、正義とは何か。法と正義は切り離せない問題であり、正義を考えることが法を考えることにも繋がる。この命題は遥か昔から論じられ、今も結論は出ず、これからもそうであるものだと思う。しかしながら、テロ問題が深刻化する現在、考えなくていいというものでもない。それぞれに正義があり、それに基づいて行動するからこそ、紛争が起きる。理想通りにはいかない。妥協することが必要なのかな。2013/02/04
lily
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『マンガでわかる法学入門』の続編で、発展編だとか。先に難しい方を読んでしまった…授業で扱うかもしれないので見てみたが、難解だった。マンガを使った導入は確かにわかりやすかったが、導入後の本題がとっつきにくい。法学は手を出したことがない分野なので、入門編の方で理解を深めてみたい。 2014/02/20