出版社内容情報
森に住むハリネズミくんは空想好き.厳寒の夜など,象がきて煙突から温かい息を吹き入れてくれればと考えます.すると本当に部屋がぽかぽか…ロシアの自然とハリネズミの空想力が織りなすふしぎな物語.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mntmt
17
ロシアの児童書。ハリネズミや子グマのすること、考えていることが、純真で、時にはロマンチック。言葉や表現も美しい童話です。挿絵も綺麗。2016/02/14
たけぞー
11
選定本の参考に。ロシアの森に住む、ハリネズミくんと、その仲間たち。森の四季や花、木の移ろいを描き、時に詩的で哲学チック。p116「『あれは木の葉がカサカサいってるんじゃない。時が散っていく音なのさ。』黒い淵は言いました。『わしらはみんな、それを聞く…。だれだってこわいのさ。』」時の流れを怖がるうさぎさんに、誰でもそうなんだと、黒い淵がさとす。推奨年齢が3.4年生を指定しているが、詩的、哲学な文面は少し難しいんじゃないかなと、思う。ハリネズミくんの四季を楽しむ様子が可愛いので読んでいて、ほのぼのしました。2018/11/11
nante
5
ハリネズミくんと森の仲間たちとの穏やかな楽しい毎日のお話。ノルシュテイン監督の『霧につつまれたハリネズミ』の原作者の連作童話(『霧に~』のプロトタイプみたいなお話もある)なのだが、ラスト近くの数話は妙に重い。特に最終話。血を流して横たわる子グマくんと、それを見守るロバくんの物悲しい会話は、自然における死と再生(もしくはロシア的な死と復活の観念か?)の観念をにじませ、ずっしりとした余韻を残す。2012/08/06
カシュー
0
ハリネズミくんの寒い気持ちがよーくわかった。2014/02/23