出版社内容情報
ある田舎町の警官のむすこラスムスの物語.大の姉思いのこの少年は,白夜で明るい真夜中すぎ,有名な銀器どろぼうの仕事の現場にゆきあわせ,事件にまきこまれてしまう.ミステリーじたての心おどる物語.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mocha
80
いたずらっ子のラスムスと親友のポントゥスが、羽目をはずし過ぎて事件に巻き込まれる。夏至間近のスウェーデン。白々と明るい真夜中の町を、二人だけで冒険するのはすごくワクワクしそうだ。愛犬トーケルがついて行きたくなるのも仕方ない。おかげで人質ならぬイヌ質に取られてしまうのだが…。1965年刊。外国人の長台詞が全てカタカナなのでとても読みづらい。それでもノスタルジックな中にどきどきする冒険が詰まっていて楽しかった。新しい版はもっと読みやすいのかな?2019/09/21
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
7
リンドグーレン作なので、『さすらいの孤児ラスムス』の続編と思ったら、全く別のお話でした(;'∀')いたずら好きのラスムスと親友ポントゥスが事件に巻き込まれるおはなし。2019/11/04
志田健治
3
リンドグレーン作品の隠れ三部作、ラスムスシリーズ最終巻です。「さすらいの孤児~」に比べるとぐっと楽しく、やんちゃでほんのちょっとおませな内容でした。姉プリッケンの恋愛がリンドグレーンさんとしては珍しいと思います。恋愛話は初めてではないでしょうか。姉を応援しつつ恋について考え始めるラスムスの微妙な心情に唸りました。アルフレードも悪人に違いないのですがどこか共感を呼びます。悪人が子ども好きというのもリンドグレーンさんらしいです。トーケルを想うラスムスファミリーの優しさには目頭が熱くなりました。良作でした!2015/01/24
金木犀
0
1965.416初版
Yasuko Watanabe
0
★22018/01/19