内容説明
舞台は中国。世界一周の航海中、思わぬ事故で船が炎上した子どもたちとキャプテン・フリントは、海賊が支配する島にたどりつきます。泣く子もだまると恐れられる女海賊、ミスィー・リーの意外な正体とは…。ランサム・サーガ10。小学5・6年以上。
著者等紹介
ランサム,アーサー[ランサム,アーサー] [Ransome,Arthur]
1884‐1967。イギリスの作家。リーズ大学中退後、『オスカー・ワイルド』など文芸評論を書く。1913年にロシアに赴き、昔話を集めて『ピーターおじいさんの昔話』を刊行。ロシア革命時には新聞特派員として活躍した。『ツバメ号とアマゾン号』(1930)にはじまるランサム・サーガ12巻で児童文学作家の地位を確立
神宮輝夫[ジングウテルオ]
青山学院大学名誉教授(児童文学)。1932年、群馬県生まれ。早稲田大学大学院修士課程修了。第12回国際グリム賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Die-Go
47
図書館本。ツバメ号とアマゾン号の一行はキャプテン・フリントと共にヤマネコ号で世界一周の旅に。しかし、早くも大きなトラブルに巻き込まれてしまう。今回の舞台は中国。予想外の展開にこれからどうなるのか心配になるほど。★★★★☆2022/01/09
ユメ
33
ヤマネコ号で世界一周航海中の子どもたちとキャプテン・フリントは、中国に立ち寄る。この巻が、シリーズ中最もスリリングな海洋冒険小説かもしれない。何しろ、中国で女海賊の支配する島に囚われるのだから。ヤマネコ号が燃えて沈没していくのを見るのは寂しかった。子どもたちの冒険と共にあったヤマネコ号。ジバーはまったく困ったサルだけれど、剽軽で憎めない。この巻ではジバーとポリー、動物たちが大活躍だ。キャプテン・フリントの器の大きさも実感する。ランサムの、檻にとじこめられたキャプテン・フリントを描いた挿絵は傑作だ。2018/02/14
洋書好きな読書モンガー
21
子供の頃一番好きだったランサム・サーガ10巻目。今回は小型スクーナー、ヤマネコ号に乗ってウォーカー4兄弟姉妹が中国方面へ遠征。物語に出て来る汕頭(スワトウ)行った事ある。台湾に近い中国広東省の東の端っこ。空港が軍民間共用でジェット戦闘機が駐機していて、市内に温泉があるとの事で連れて行ってもらった。水着(貸してくれる)に着替えて20〜25個の直径3〜5m位の丸型屋外プール?に浸かるもの。2月でも暖かい汕頭では湯はぬるめで一番熱いのでも40℃無かった。物語へ。ツバメ号とアマゾン号積んでるのは準備良すぎ(笑)。2025/02/23
くみ
14
久々に再読。初読の時は、ミスリー率いる海賊の島に流れ着くという、このシリーズ的にはセンセーショナルな設定に終始驚いていた気がする。再読してみて、ヤマネコ号の壮絶な沈没にまず驚き、その後めくるめく展開にページをめくる手が止まらなかった。こんなに面白かったっけ?そして、やっぱりロジャでしょう。みんな苦手なラテン語をロジャが得意としてたなんて!今回はロジャのキャラクターが特に際立ってます。2024/09/27
ワッピー
14
キャプテン・フリントに率いられたツバメ号・アマゾン号クルーとジバー・ポリーの一行の世界周遊航海中、ヤマネコ号を襲った不運により、一行は中国海賊のとりこに。海賊を統率する若い女性ミスィー・リーは意外にもケンブリッジに留学をしていたラテン語マニアだった。 ジバー・ロジャのいたずらにいらいらしつつも「ヤマネコ号の冒険」に続く海外編波乱万丈のストーリーにのせられて一気に読了。子供たちはキャプテン・フリントと離ればなれになり、ラテン語特訓を強いられるあたりは、非日常性の中の意外な日常性というくすぐりですね。2014/12/20
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- 和書
- あっ!みーつけたっ!!