内容説明
ピーターがある日、うす暗い小さな店で手に入れた古い小船は、なんと魔法の「とぶ船」でした。ピーターたち4人きょうだいはこの船で、エジプトやウィリアム征服王時代のイギリス、北欧神話の世界にまで冒険旅行をします。小学5・6年以上。
著者等紹介
ルイス,ヒルダ[ルイス,ヒルダ][Lewis,Hilda]
1896‐1974。イギリスの作家。ロンドンに生まれ、ノッティンガムに暮らした。おとな向けの歴史小説を多く書いたことで知られている。また、『とぶ船』をふくめて、子どもの本を4冊書いている
石井桃子[イシイモモコ]
1907年生まれ。日本女子大学卒業。編集者・作家・翻訳家として、また児童図書館活動の草分けとして、戦後の児童文学界をリードしてきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
NAO
53
ピーター少年が勝った小さな船は、魔法の船だった。入院している母親に会いたいという子どもらしい願いと、船の起源を知りたいという知的好奇心で船の行き先を決める4人の兄弟たち。北欧神話の神フレイと船の所有権を巡って言い争いをするエピソードがおもしろい。2025/04/13
たつや
41
初読みなのにとても懐かしい。そして、細かい突っ込みは不要なSFファンタジ-でした。2017/03/22
さすらいのアリクイ
19
イギリスの四人兄弟の子どもたちが伸縮自在、現在と過去の色々な場所に行けるタイムマシン的な船を手に入れ、入院中のお母さんの病院やエジプト、過去のイギリスなどへ行く小説。この本も旅の本なのでワクワクしながら読みました。四人兄弟が船に乗り行った先で出会う人々との交流、駆け引きの場面が好きで。そりゃあイギリスの子どもだけでエジプトに行ったり、過去のイギリスに行ったりしたら色々あるよなと。子ども達の存在の怪しさに気づいた大人から逃げるスリル。過去のイギリスでの、王様の子どもとの交流。子ども達の不思議な旅の本です。2016/07/03
シルク
14
評価が高い作品だよね……ってことは知っているのだが、わたくしは好きになれんかった本(゜_゜>) 優れたところがたくさんあるのも……うん。石井桃子さんの訳が抜群、惚れ惚れしちゃうのはわたくしもそうだ。だけどなんかなあ……ところどころ、こどもなめてる?(作者ヒルダ・ルイスが。) みたく思っちゃった……。具体的には過去にタイムスリップして、塔の少女マチルダと対峙する場面だな。自分の部屋に見知らぬこども達が侵入しているのを見た少女が、彼らを罵倒する。彼女の立場からしたら、それは当然の行動だ。(コメント欄へ)2018/01/15
いろ
14
7歳男児インフルエンザ学級閉鎖による学校図書3冊貸出の1冊。「貸出期間で読み切るためには,1日60pペースねぇ。」と心配を伝えると俄然頑張り,朝の短い時間で「40p読んだよ!」「けっこう面白い!」毎日ノルマをこなし,目標どおり4日で読了☆ 母(私)には真似できない,スゴイ! 読了後「神様のところが1番心に残った」のだそう。だけど下巻は「もう読まんでいい。」 母(私)が「自分のゆっくりペースで読んでいいよ。」と伝えると「それなら読んでもいいかな。」w 読みやすくてワクワク&不思議。父(夫)も「面白かった。」2016/02/08