出版社内容情報
孤児のジルーシャは，名前をつげないある人の援助で大学に入った．その人を「あしながおじさん」と名づけたジルーシャは，楽しい生活ぶりを手紙で報告する．青春文学の名作．
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りょうこ
9
小学生のころ好きだった小説のひとつ。読み返してみてもジューディの明朗さがまぶしく、好ましい。他の大学の男の子との交流や自立を阻むおじさまの命令と、おじさまの愛情を受け止めつつ、コントロールにきっぱりと拒絶を示すジューディ。お金と権力ではひとの心は動かせないのよ、おじさま、ぼっちゃん。おじさまの正体が明かされる結末は、何度も読んで知っていてもどきどきする。意志の強い女の子と困ったおぼっちゃんの恋物語って楽しいなあ。2011/10/06
がる
8
読み友さんご紹介の新潮文庫で読みたかったのだけれど、図書館になくて、こちらの岩波少年文庫（1950年遠藤寿子訳）にて。 あー、でもおもしろかった！ 途中で「もしかしておじさんって・・・」と気づいた後はほとんど一気読み。 どうしてこんなにおもしろい本を子供の時に読んでおかなかったんだろう。 やっぱり続編も合わせて新潮文庫版を読まなくちゃ（*^_^*）2014/05/17
わわわわ
2
ジューディの明るさと賢さが気持ちいい。おじさんにあてた彼女の手紙は、けっこうするどいことをずばずばと書いていて、ハッとするところもあり、痛快でもありました。「最も価値のあるのは、大きな大きな快楽じゃないのです。小さい快楽から、たくさんのたのしみを引きだすことにあるのよ（略）あたしは、この一秒一秒をたのしむつもりよ。そして、たのしんでいる間は、じぶんがたしかにたのしんでいることを、はっきり意識していくつもりですの。たいがいの人たちは、ほんとうの生活をしていません。かれらはただ競争しているのです。」2014/06/03
まーくん。
1
僕、お金持ちになったらあしながおじさんになるんだ、なんて男なら思うよね？ヒロインの子が活発な女の子で読んでいるこちらも元気つけられました。それにしても、あしながおじさん、羨ましいぜ!!こんちくしょう!!2010/01/19
Ami
0
顔も名も知らない評議員さんの援助を得て、孤児院から飛び出して大学に入学したジルーシャ。おじさんに手紙で報告する日々の出来事は初々しさに満ちていて、まっすぐな感謝と敬意は心に響き、お返事を戴けないことに対するひがみさえ愛らしくて、最後まで楽しく読み終えました。おじさんの正体は薄々気づいてましたが、最後の素敵な展開は何度も読み返しましたよ。2016/01/24
