出版社内容情報
絵を描くのが好きな女の子キャセレナ。かあさんと引っ越した先で、おとなりのおばあさんアグネスさんに出会う。アグネスさんは庭づくりや物づくりが好き。自然やアートを愛するふたりの友情が、四季の移ろいとともに育まれてゆく。カナダのクリー族の文化を伝える注目の絵本作家による、いつまでも心に響く美しい絵本。
内容説明
引っこし先で出会ったのは、おとなりのおばあさん、アグネスさん。アグネスさんは庭づくりや物づくりがすき。わたしは絵をかくのがすき。自然やアートを愛するふたりの友情が、季節のうつろいとともに育まれてゆく。いつまでも心にひびく、カナダの美しい絵本。
著者等紹介
フレット,ジュリー[フレット,ジュリー] [Flett,Julie]
カナダの作家、画家、イラストレーター。カナダの先住民族クリーの父とヨーロッパ系の母をもつメディス。コンコルディア大学、エミリー・カー芸術大学などで美術を学んだ。先住民族をテーマに数多くの作品を発表。『わたしたちだけのときは』(デイヴィッド・アレキサンダー・ロバートソン文)で2017年カナダ総督文学賞受賞。本作で2020年TDカナダ児童文学賞受賞。作品を通してクリー語の保存につとめている。バンクーバー在住
横山和江[ヨコヤマカズエ]
子どもの本の翻訳家。埼玉県生まれ。JBBY会員。やまねこ翻訳クラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yomineko@猫と共に生きる
62
読み友様からのご紹介本です📚カナダの先住民族・クリー族の少女、キャサレナは引っ越し先でおばあさんと会う。美しい絵が印象的な素敵な絵本です📚2023/04/23
はる
61
少女とおばあさんのふれあいの物語。絵を描くのが好きな女の子キャセレナは、引っ越した先で、おとなりのおばあさんアグネスさんに出会う。アートと自然を愛するふたりは年は離れているけれどすぐに親友に。挿絵がちょっと谷内六郎のような感じで郷愁を誘う。ふたりの穏やかな時間がいい。2023/01/14
たまきら
45
色合いが素晴らしい絵本です。ネイティブアメリカンの絵本というよりも、自然とともに生きる人たちの物語と感じました。出会いも別れも過ぎ行く季節と同じ。それでも地球は回っているし、時は刻まれていく。2023/04/14
ぶんこ
44
引っ越し先で仲良くなったおばあさん。絵を描くのが好きなキャセレナとおばあさんの温かい交流が続きましたが、おばあさんが寝込んでしまいます。おばあさんを癒そうとキャセレナは描き溜めた絵をおばあさんの寝ている部屋一面に飾ります。歳の差を超えた友達の思いやりに和みました。2023/01/25
oldman獺祭魚翁
42
「名を奪われる……」という言葉が有りましたが、一つの民族を消滅させる為に言葉を奪うという古典的な方法が有ります。かってネイティブアメリカンやアイヌ民族に行われ、今現在もモンゴル民族に対して行われている政策です。同族化、国家を一つにまとめるという点では、当然であっても、やはり「名を奪われる側」としては、納得がいかないと思います。2023/08/28