出版社内容情報
湖と山と森の国ノールウェイに伝わる楽しい民話.「北風をたずねていった男の子」「ガラス山のおひめさま」「心臓がからだのなかにない巨人」「どろぼうのかしら」など,18編.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kira
16
1986年発行の改版。前回読んだのはいつなのか覚えていない。今回引っぱり出してきたのは、北欧の挿絵画家カイ・ニールセンの画集を見ていたら懐かしくなったから。本書を読んでからニールセンの絵を見ると、楽しさが倍増した。ノルウェーの民話集だが、日本の民話とそっくりの「海の水はなぜからい?」があって、不思議な気分。2022/11/16
おもち
1
ノルウェイのむかしばなし、民話集でした。表題作の「太陽の東月の西」は「国境の南、太陽の西」のせいで終始心のどこかで村上春樹を意識してしまいました。昼間は獣の姿で夜になると獣の身なりを脱ぐ白クマが出てきたときにはおお、もしや「羊男」はここからインスピレーションが湧いたのでは!?とか荒唐無稽な妄想がとまりませんでした。2010/09/20
ジジ
0
ノルウェーの昔話。男女逆転シンデレラとか美女と野獣とか海の水とか他の国と共通するモチーフもあり、独特のものもあり。小学生の時にこんなのいっぱい読んだなあと懐かしく。2012/08/27
ソフィ
0
いつか読んでみたいと思っていたノルウェイ民話集。金のリンゴ、トロル、母親の言うことを聞いてはいけない、が特徴的でおもしろかった。なんといっても微笑ましいのは夫がするどんなことでも喜ぶおかみさんの『山腹のグドブランド』。2022/05/08