出版社内容情報
子どもたちに友情と正義を訴えつづけてきたイタリアの名作.小学4年の少年エンリーコの日記に,「母をたずねて三千里」などの話や,父母の真情あふれる手紙を添えた,愛の物語.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
12
アニメ『母をたずねて三千里』の原作。 小学3年生(10歳)のエンリーコ少年の、新学期の10月から翌年7月までの学校で過ごした日記。主人公マルコじゃなかった(笑) このお話がアニメになったのではなく、一説の「アペンニーノ山脈からアンデス山脈まで(わが母いずこ)」だけ。マルコじゃないはずです(まだ言う)。2021/06/06
i
2
主人公エンリーコの日記という形で進められる。ただ単調に記されるのでなく、毎月の有難いお話や、時には父、母、姉からのお説教や励ましが書かれる。文体の違いでそれが分かる。エンリーコが成長していく様子、上巻から下巻で賢くなっていく様子も感じられる。健気に考えたことが日記として分かり、可愛らしい。愛に溢れた1冊。2017/08/30
KiKi
1
う~ん、いい話だぁ! 確かに説教臭いと言えば説教臭いし、現代感覚からすると冗長に感じられるところもないわけじゃないけれど、それでもこの本の説教は KiKi には鼻につかないんですよね~。 それは根底に「人に対する尊敬」だとか「親子の間に流れる愛情(それもベタベタしたものではない)」だとか「自分を育ててくれた人・国に対する感謝」だとか、ちょっと眩しすぎるけれどそれでも可能であればそういう気持ちを自分も持ちたいと思わせてくれる、人間の根源にある「社会性への指向」みたいな部分の一番ピュアな形が描かれているか2010/09/07
聖徳太子
0
1巻より面白く、感動した。2014/07/05
utaki
0
ずっと泣きながら読みました。 クオレ本体は読んだことなかったけど、途中の挿話はほとんど知ってたのに驚き。 それだけいい話ってことなんでしょうね。 昨今某ネット漫画?の影響でイタリアって愛すべきヘタレ(失礼)の印象があったんですが、男気がありますねぇ。2014/02/16