出版社内容情報
だれもいない夜の博物館で、昆虫や恐竜や動物がいっせいに目をさまします!『あおのじかん』の作者がえがく、圧巻のナイトミュージアム。
内容説明
その夜、コンフリュアンス博物館は、しずかな眠りについていました。ここの住人―カマラサウルスもハチドリも、そしてアンモナイトも…いつもの場所で、身動きひとつせずにじっとしていたのです。ところが、一匹の黄色いチョウが逃げだしたのをきっかけに…『あおのじかん』のイザベル・シムレールが描きだす、めくるめく幻想的な世界。
著者等紹介
シムレール,イザベル[シムレール,イザベル] [Simler,Isabelle]
フランス生まれ。ストラスブールの美術学校出身。絵本作家、イラストレーターとして活躍するかたわら、アニメーション作品も数多く手がける。美術館や博物館とのコラボレーションで、子どもたちのための教材を作ったり、ワークショップを行ったりしている
石津ちひろ[イシズチヒロ]
絵本作家、詩人、翻訳家。愛媛県生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。3年間フランスに暮らす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
♪みどりpiyopiyo♪
105
はくぶつかんに まもなく よるが おとずれます。だれも いなくなった たてもののなかを そっと のぞいてみることに しましょう… ■静かに 心ときめく絵本を読みました。博物館でMovie(の数場面)を見たことがありましたが、絵本ははじめて。夜の学校や、博物館や美術館、だぁれも見てないとき、中はどうなっているのかな? …って考えたこと みんなもあるよね。■この本も『あおのじかん』の めくるめく幻想的なできごとでした ( ' ᵕ ' ) (2015年)2018/08/28
gtn
100
ワニや貝など、何千万年も、もしかしたら何億年も姿を変えず現存する生物は、当時から既に完成形であったということ。そこに畏敬の念を覚える。左官屋の弟が、今も木材に直線を引く墨壺を使っているが、法隆寺創建の頃から構造も見た目も変わっていないという。価値あるものは残る。2022/04/20
kei-zu
96
「世界の美しい博物館」(パイインターナショナル)に掲載のコンフリュアンス博物館(フランス)の紹介を見て、同博物館を舞台とした本書に手を伸ばしました。 館内で多くの標本や剥製の間を歩くときの、不思議な高揚感。それが不思議な蝶の姿になって、夜の博物館をにぎやかなものにします。 ステイホームのこの頃、あらためて博物館めぐりがしたくなります。2021/02/21
MI
95
あおの時間のイザベルがおくる絵本。あるはくぶつ館の夜。黄色い蝶が逃げ出したのをきっかけに、ここの住人は一斉に動き出します。ハチドリもアンモナイトも動物たちもナイトミュージアムを思わせるお話。とてもキレイな挿絵にただただ圧巻。癒された😊2023/07/28
ままこ
90
ミッドナイトブルーに浮かび上がる色鮮やかな幻想的な表紙。ヒラヒラと舞う1匹の黄色いチョウに連れられてワクワクする夜の博物館を探検。チョウの一言で展示物が生き生きと動き出す。色んな時代、色んな地域の展示物を図鑑みたいに見れるのも面白い。移動する時ちゃっかり他の生き物にぶら下がっているナマケモノが可愛い♡ブルーベースに緻密に描かれた夢のある魅惑的な世界を堪能できた。2018/08/17