著者等紹介
フォンターネ,テオドール[フォンターネ,テオドール][Fontane,Theodor]
1819‐98。ドイツの詩人、劇作家、小説家。薬剤師をしながら執筆活動をはじめ、のちに外国特派員、演劇批評家となる。60代になってから小説を書きはじめ、有名になった
ホグロギアン,ナニー[ホグロギアン,ナニー][Hogrogian,Nonny]
1932‐。ニューヨークに暮らすアルメニア系の画家の家に育つ。ハンター・カレッジで美術の学士号を取得。数々の出版社で子どもの本のデザイナーとして働いたのち、イラストレーター、絵本作家として活躍するようになる。1966年Always Room for One Moreで、1972年『きょうはよいてんき』で、2度コールデコット賞を受賞している
藤本朝巳[フジモトトモミ]
1953‐。熊本県生まれ。フェリス女学院大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
119
おじいさんと梨の木のもの語りが素朴な感じの版画で描かれています。ここに書かれているのは日本のいわゆる梨ではなく洋ナシですね。話は他愛もないのですがやはり意地悪な人間も出てきて、おじいさんが死ぬときになぜ梨を墓に埋めてくれないかといったのがよくわかります。2018/10/08
魚京童!
28
あととりむすこときたら しみったれの けちんぼう。 ってあるけどさ、すべてを与える人の子供ってそれを見ているから、自分が辛かったから与えないようになるよね。どうしたら与えること自体の喜びが伝わるのかな。そんなことは不可能なのかな。2016/11/13
gtn
24
リベックじいさんの深慮は、近所の子供たちにだけ向けられたのではない。狷介な息子が、少しでも生きやすくするためとの親心も籠められている。2024/08/10
riviere(りびえーる)
23
何より版画がステキ。なんとも言えない気品ある線と色合いで、ナシの季節にぴったり。物語は叙事詩をもとに作られたらしい。心あるおじいさんが土地の子どもたちにあるものを残してあの世へ旅立つ。「なしをひとつ、はかにうめてくれまいか」…。2018/09/23
mntmt
23
素朴な味わいの版画。2016/11/29