出版社内容情報
親友エンキドゥの協力を得てギルガメシュ王はウルクを住み心地のいい都にしましたが,突然森の怪物フンババが都をおそい……粘土板に残された世界最古の物語をもとにつくられた壮大な絵本の第2作目.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
228
ギルガメシュ物語の続編。ところはウルクの都。5000年近くも前に栄えたメソポタミアの都はどんなだったのだろうと想像力が刺激される。この巻は悪との戦いが描かれる。最初はフンババ、そしてそれを倒すと、より強大なイシュタールが現れるなど、その構造はロールプレイイングゲームにまで引き継がれている。物語の単純さは否めないが、まあ力強さと読めないこともない。なにしろ、今に至るまでの普遍性を持っているのだから。なお、最後に死の問題が暗示され、完結編の第3巻を予告して終わる。なお、ゼーマンの絵は、やや饒舌すぎるか。2015/05/29
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
71
ギルガメシュが治めるウルクの都は穏やかな日々を送っていたが、ある日の夕方、悲劇が起きる。火をふく怪物フンババに襲われ、ギルガメシュが人間らしいやさしさを獲得するきっかけを作ったシャマトが命を落とす。盟友エンキドゥとともに怪物退治を果たしたギルガメシュ。しかし、女神イシュタールの申し出を拒否したため、都はさらなる困難に見舞われる。威風堂々とした英雄潭の第二章。2015/05/09
chiaki
49
世界最古の物語のひとつ『ギルガメシュ叙事詩』から。火山を意味する怪物フンババを倒す旅に出たギルガメシュとエンキドゥ。これに打ち勝ったのは自分が送った風のおかげだと、ギルガメシュに結婚をせがむイシュタールだが、拒絶したことが彼女の逆鱗に触れてしまい…。大切な友を亡くしてしまったことで、この世で最も恐れるべき存在に気づいたギルガメシュ。彼の最後の旅も早く読みたい。古代社会で人気があったとされるギルガメシュとエンキドゥが遊んだゲーム盤、見返しの模様はその装飾を描いたものとのこと。とても美しい。2021/07/18
どぶねずみ
39
平和が戻ったというのに、5000年も前から戦争はしてはいけないと教えられているのに、なぜ戦争はやまないのだろうか。恨み辛みを人に当てても良い結果なんて返ってきやしないのに。自分にイヤなことあっても、それは仕返しして広げてはいけない。誰かが止めなければいけない。そんな風に現代の者たちへ教えているのではないだろうか。2022/11/21
ちぐ
28
メソポタミアの世界最古の神話の一つ、ギルガメシュ王の物語。なんということでしょう、第二部では一気にスケールが大きくなり、予想もしない波乱の展開となっていく。ギルガメシュを傷つけたのは、地上のかいぶつでも天上のかいぶつでもなかった。それを滅ぼすため、それに打ち勝つため、ギルガメシュは旅に出る。2017/12/07