出版社内容情報
木炭をたいて走る古めかしい自動車〈もくべえ〉が,東京の下町の修理工場を出発.大渋滞の高速道路でもみくちゃにされ,野を越え山を越え,牧場につくまでに〈もくべえ〉は何を見たでしょう?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
30
木炭で走る自動車があるって初めて知った。今は環境汚染になるけれど、もくべえが苦労してまで、ある場所まで向かった理由になるほどだった。実際あるのなら見てみたい、木炭自動車。2024/11/03
さすらいのアリクイ
17
木炭を燃料にして走る車、もくべえが1970年代の町中を走るという内容の絵本です。この絵本の発行は1972年。おそらく木炭自動車のもくべえと、当時の最新の自動車や新幹線の違いを読者に比較してもらうのが狙いだったのでしょうが、今となっては絵本に出てくる乗り物や建物、風景などが懐かしい、味のある感じになっています。今でも面白いのが、木炭自動車もくべえが発する擬音。警笛は「ばがーばがばがー」、走るときは「ぶるぶる」、バックのときは「るぶるぶ」など。木炭自動車の動く姿を想像しながら読むと面白いのかも知れません。2016/05/02
花林糖
16
(図書館本)2歳11ヵ月。自動車大好き息子は「もくべえ」や他の自動車・新幹線に大喜び。話の内容はもちろん理解は出来ないけれど、絵はとても気に入っていた様子。もう少し大きくなったらまた借りよう。発刊が1972年なので今ではレトロな街並みや車達がいい味出してます。2016/05/18
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
10
1972年発刊。少々古くささを感じるかな?と思いましたが、逆にエコを考えさせられる時代にピッタリの絵本にも思えます。エネルギーの無駄遣い、環境、沢山のことを考えさせられます。見返しはもくべえのさんめんず(断面図ではない)と構造図。2022/12/30
そうさん
6
7歳。木炭で走る車。最高速度は40キロまでしか出ず、高速道路も断られる。子どもは高速道路を逆走していることに興味を持っていた。何かあったときは信号を赤にしてその車線は他の車は通れないようにして対応するのか。なるほど。木炭自動車は普通に坂道も登れず、後ろ向きでしか登れない。そんな馬力の弱い自動車になぜ乗るのか、最後の最後に理由がわかり、納得した!2021/11/28