出版社内容情報
差別の根源,非農業民の世界,世界史の中の天皇制,文学・芸能に見る日本文化の特質,国家とは何か,「日本」とは何か――「網野史学」の射程が浮き彫りになる多彩な議論の記録.対談者=高取正男・原田伴彦・中泉憲・菅孝行・白洲正子・堀田善衞・廣末保・小沢昭一・松岡心平・姫田忠義・塚本学・宮田登・山口昌男・丸谷才一.
内容説明
日本中世史を中心に列島の歴史像の変革に挑戦し、「日本」とは何かを問い続けた歴史家・網野善彦。日本史はもとより西洋史・文化人類学・考古学・民俗学・文学・芸能など多彩な分野の第一人者たちと語り合った対談・座談の記録を集成する。時代を見つめ、未来を展望する知恵に満ちた、生き生きとした議論がここに甦る。
目次
中世の賎民とその周辺
転形期の民衆像―同時代としての中世
民の生活と天皇の関係を問う
橋と聖 橋と女―橋のトポロジー
中世「黄金郷の人智」
歴史からみた天皇制
大道からの視点
芸能は中世を読み変えられるか
中世からの照射―『豊松祭事記』をみて
歴史叙述と「国家」
女性天皇論議が問い直す日本、王権、そして女性
日本史の「国民的大問題」とは何か?
著者等紹介
山本幸司[ヤマモトコウジ]
1946年生まれ。慶應義塾大学大学院経済史専攻修士課程修了。出版社勤務を経て、中央大学大学院国史学専攻博士課程単位取得。神奈川大学短期大学部・同大学院歴史民俗資料学研究科教授、静岡文化芸術大学文化政策学部教授を歴任。静岡文化芸術大学名誉教授。専門は日本中世法制史・思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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