出版社内容情報
機関車の大好きな少年ジム・ボタンは,親友の機関士ルーカスと一緒に,ふとっちょ機関車エマに乗って冒険の旅に.マンダラ国に着いたジムたちは,竜にさらわれたリーシー姫を捜しに,竜の町クルシム国へ向かいます.
著者等紹介
上田真而子[ウエダマニコ]
翻訳家。1930年生。京都府立女子専門学校卒、ドイツ・マールブルク大学中退
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
催涙雨
48
とても純粋な児童文学ファンタジー作品。モモやはてしない物語よりも一層児童向けな感じがする。解説にも書いているが、非常に読みやすく仕上がったわかりやすい物語のなかに寓意的な風刺を含んでいるのが面白いところ。ハックルベリー・フィンとは違った方向性で黒人児童文学的な側面ももっている。見かけ巨人のトゥー・トゥーのエピソードが特によかったと思う。どこの国もどういうふうに食糧を調達しているのだろうと気になってしょうがなかったのだが、まあこれは野暮なことでしょう。2020/07/08
twinsun
5
楽しい。ミスライムのカタコンベを読んだ後だから一層楽しい。不思議な少年の後にトム・ソーヤーを読んだ時のような晴れ晴れした気持ち。2019/01/27
Ra
5
現代社会においては差別的な単語も登場するが、著者に全くそんなつもりはなかったのは明らかなこと。単純に良い作品と感じた。危険も大ピンチも、全部安心して読める。この二人とエマがいればきっと大丈夫。2019/01/07
koutaquarter
4
子どもの頃、たぶん初めて読んだ長編小説。難しい言葉も多かったけど、辞書を引きながら場面場面を想像して読み進んで、リーシー姫に恋心を抱きかけたっけ。驚きとカタルシスとめでたしめでたしが詰まった素敵なファンタジーだと思う。(解説、続刊のネタバレなので『13人の海賊』未読の方は注意。)2011/09/29
ochibii
4
エンデの原点であるとともに、僕自身の読書の原体験。読み聞かせから始まって、一番最初に読み通した長い本だと思う。この年になって読み返すと、文章の巧みさや登場人物の色分けがはっきりわかる部分があって面白い。2011/03/16
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- 和書
- もどれっ!ルイ