出版社内容情報
平和と民主主義を根源的に問いつづけた戦後日本最大の知識人,丸山眞男の全作品を編年集成した著作全集.1995-96年の第1次刊行に際しては,戦後問い直しの機運のなかで広範な丸山論ブームが巻き起こった.しかし,戦争体制に急傾斜する今日の危機的な日本社会のなかでこそ,本集は熟読されなければならないだろう.
内容説明
思想史の奥底を流れる旋律を聴く。丸山眞男集誕生百年。
目次
一九八二年(石井深一郎のこと;歓迎パーティで言わなかった挨拶;偶感人束 ほか)
一九八三年(海賊版漫筆;「日本政治思想史研究」英語版への著者序文)
一九八四年(原型・古層・執拗低音―日本思想史方法論についての私の歩み)
一九八五年(中野好夫氏を語る;お隣りの三雲さん;高木八尺先生のこと ほか)
一九八六年(「日本浪漫派批判序説」以前のこと;思い起すこと;中野療養所雑感)
一九八七年(野田良之さんのこと;福沢における「惑溺」―昭和六〇年度福沢諭吉協会総会における講演;追想)