出版社内容情報
大田南畝,狂名四方朱良は天明の江戸庶民を熱狂させ,のちに蜀山人を号して狂歌史に不動の位置を占めた.生涯を小官吏として精励恪勤した幕臣であったが,その,和漢に通じた学才,当意即妙の機智は,狂歌のみならず,漢詩文,戯作,随筆などに爛熟の江戸中期第一等の文人として才筆を揮わせた.今回待望久しかった索引が付され,南畝の多彩な文業の隅々まで照明があたるところとなった.〈第2次刊行〉
目次
禁裏付の勤務
元旦の献立
城中の煤払・節分
竹千代君誕生に禁裏よりの祝儀の品々
若君袴着
将軍家装束
武家装束
太平棒
西川清左衛門の話
尾形光琳の質物証文〔ほか〕