内容説明
『西遊記』『三国志演義』『水滸伝』『金瓶梅』、これら四つの物語は、中国はもとより、東アジア全域にわたって古くから親しまれ、その影響力は、今日もなお衰えることなく保持されている。本書は、底知れぬ魅力と可能性を秘めた「中国四大奇書」の多彩な世界を、第一線にあって活躍する中国文学研究者が、最新の研究成果を踏まえて、さまざまな角度から解き明かそうとするものである。平成十一年度の懐徳堂秋季講座での同テーマの講演にもとづく論集。
目次
『西遊記』の魅力
三国志物語の変容
英雄たちの栄光と悲惨―水滸伝の世界
『金瓶梅』の世界
もう一つの『金瓶梅』論
舞台の上の英雄たち―演劇と小説