出版社内容情報
キリスト教の本質と文化を知るための総合辞典．難解な神学用語も特定の教派に偏らず丁寧に解説．典礼や日常習慣から，美術・音楽の展開，政治や医療との関係，仏教，儒教との比較まで，キリスト教を多角的に展望する．
内容説明
キリスト教用語を中心に、歴史、文学、芸術、習慣などの諸領域の用語、さらにキリスト教思想・文化と関係の深い一般語も立て、約４５００項目を採録。配列は見出し語の五十音順、巻末に和文索引、欧文索引、漢字人名索引が付く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きゃんたか
21
被差別民の解放に、途上国の発展に、我欲と無知の啓蒙に、真の知恵が、あらゆる真の信仰が、どれだけの益をもたらしてきたことか。同時に、どれだけの原理主義的混沌が、記憶の忘却が、情報の隠蔽が、傲りが、不寛容が、神の名を借りた倒錯が、殺戮と支配の愚行を看過してきたことか。踏み絵、南京事件、アウシュヴィツ、アパルトヘイト、テロリズム、科学の暴走。現代の我々が、どれだけ深い世俗化の闇に沈みつつあることか。多くは無い時の人が、その連なりが、この世界のただ中で光を証ししてきたことか。我々はまず、知らなければならない。2017/02/11
OKKO （o▽n）v 終活中
7
再読というか やっぱり買った……図書館だけでは賄いきれん ◆しかし、買って我が物にしてもなお、怖くて書き込みできない……これって死ぬまで持ってそうだから、遠慮なく書き込みしてもいいんだが……研究書買うようになってから書籍代の出費がとんでもないことになり、実はあんまり好きじゃない図書館もバキバキ利用するようになりましたが、「いつかは全部売り飛ばしたる、西洋美術史なんざキレイサッパリ全部忘れてやるぉぉぉぉ」って意識がちょっと強くなりすぎましたなぁ……2018/04/27
OKKO （o▽n）v 終活中
4
図書館 ◆これまた読み終わったわけではなく、「これを使ってレポート書きました」の備忘録代わりに読了認定 ◆図書館でキリスト教事典を3冊実質2種類を比べながらあれこれ調べたわけだが、岩波のこれはたたずまいがクール、かつ情報量が多かった感じ ◆宗教関連の勉強をする際には、内側と外側、つまり宗教サイドとアカデミックサイドの両方から見ておかないと外すんじゃないかと思うの。執筆者がどんな方々か今のところ存じませんが、本書はもしかしてアカデミック寄りかな?2013/11/19
nori
1
著者の方々がすばらしいです。それぞれの専門家が書いておられます。コンパクトな辞典でありながら内容の深さ、切り口、すべてに渡って申し分ありません。この辞典は調べるためにひくというよりも、少しずつ読んでいきたいと思います。 岩波は聖書訳も優れたものが出されていますが、この辞典もとてもすばらしく、心から感謝いたします。2019/12/18
ヤモリｉｎ王宮
0
キリスト教の歴史、神学、美術関係についてまで網羅されています。資料片手に調べやすい大きさ。キリスト教関係の勉強に向いています。2020/06/16
