出版社内容情報
「君は決定論を拒否したいのか?」「だがそれでは行為を偶然の戯れにしてしまうのではないか」――必然のなりゆきならば自由はない、しかし偶然でも自由ではないだろう。このディレンマをどう解くのか。行為とは何かを問い直すなかで「自由」は姿を現わし、はじめての哲学的風景が浮かび上がる。まったく新しい自由論の誕生。
【目次】
内容説明
「人称性の交差」と「時制の交差」において行為の自由を捉え、伝統的難問に挑む。まったく新しい自由の哲学。
目次
第一章 自由という問題―因果的決定論から逃れる(問いかけ;決定論と自由 ほか)
第二章 行為という問題―メカニズムの観点から離れる(行為の問い;意志作用説 ほか)
第三章 行為の意味―人称性の交差(行為の多義性;行為の意味における一人称権威 ほか)
第四章 自由の意味―時制の交差(リチャード・テイラーの論理的決定論;論理的決定論は単純な論理的誤謬か ほか)
著者等紹介
野矢茂樹[ノヤシゲキ]
1954(昭和29年)東京都に生まれる。85年東京大学大学院博士課程修了。東京大学大学院総合文化研究科教授、立正大学文学部哲学科教授などを歴任。東京大学名誉教授。専攻は哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Yoshi
7
分析哲学はやっぱり苦手。どうしても言葉遊びにしか見えない。あと、著者はメカニズム批判をしているが、これはある意味、科学的な説明を拒否する態度であるかた、私にとっては認めることができない。著者は自由と決定論は非両立という立場だが、自由と同時に何は守りたいと思っているかがわからない。単に自由だけ守ればいいというのあれば、なんでも否定すればいいだけだ。私は基本的には非両立というのに反対。非両立的に見えるのは、過度の一般化などが問題であり、課題の解消は、最終的に両立によってなされるべきと思うから。2026/08/26
borisbear
1
2章の最後の小見出し「メカニズムの観点から意味の観点へ」が本書の一言での要約になる。著者は、意図を行為の原因ではなく事後的意味付けと捉えることによって初めて自由が理解可能になると考える。私個人は、人間の自由は精密な行動制御メカニズムのおかげというか、むしろそれが本体だと思っているので、2,3章の行為論には同意できないが、1章の決定論批判は全く正しいと思うし、4章の時間論「未来についての"言明"は過去や現在についての言明と根本的に異なる」の方向性も正しいと思う。2026/09/27




