出版社内容情報
西洋なんて存在しなかった?──近代知の起源とされる「啓蒙思想」は、ヨーロッパ貴族のサロンではなく、じつはマダガスカルの海賊と女性たちの社会実験によって創造されたのではないか。海賊王国の知湧き心躍る「本当の」歴史をたどり直し、自由、国家、民主主義をめぐる無数の常識をくつがえす。グレーバー生前最後の著作。
内容説明
西洋なんて存在しなかった?―近代知の起源とされる「啓蒙思想」は、ヨーロッパ貴族のサロンではなく、じつはマダガスカルの海賊と先住民、とくに女性たちの社会実験によって創造されたのではないか。海賊王国の知湧き心躍る「本当の」歴史をたどり直し、自由、国家、民主主義をめぐる無数の常識をくつがえす。グレーバー生前最後の著作。
目次
第一部 マダガスカル北東部の海賊と偽王(海賊がマダガスカルにやってきた;掠奪品の問題;サントマリーの実体経済 ほか)
第二部 マダガスカル人の目に映った海賊の来訪(アブラハムの子孫たちに抗する性革命?;政治のコマとしての女性;女商人と魔法のお守り ほか)
第三部 海賊の啓蒙(発端の状況;最初の挑戦;大カバリ ほか)
結論
著者等紹介
グレーバー,デヴィッド[グレーバー,デヴィッド] [Graeber,David]
ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス人類学教授。思想家・活動家としても名高く、ズコッティ公園の集会をオキュパイ・ウォールストリート運動につなげた。2020年9月2日死去
酒井隆史[サカイタカシ]
1965年生まれ。大阪公立大学教授。専門は社会思想、都市史。著書に『通天閣』(青土社、サントリー学芸賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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