ワクチン開発と戦争犯罪―インドネシア破傷風事件の真相

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ワクチン開発と戦争犯罪―インドネシア破傷風事件の真相

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  • サイズ 46判/ページ数 274p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000615853
  • NDC分類 224
  • Cコード C0021

出版社内容情報

1944年8月、ジャカルタの収容所で、ワクチンを接種したロームシャが破傷風で多数死亡した。この謎の事件の背景には何があったのか。犯人として処刑されたインドネシア人医師、破傷風で命を落としたロームシャ、そして遥か離れた中国大陸で七三一部隊の人体実験に供された〈マルタ〉をつなぐ日本軍の謀略が、いま明らかになる。

内容説明

一九四四年八月、ジャカルタの収容所で、ワクチンを接種した「ロームシャ」が破傷風で多数死亡した。伝染性のない破傷風患者が、なぜ大量発生したのか。ワクチンを汚染した「犯人」として処刑されたインドネシア人医師、破傷風で命を落とした「ロームシャ」、そして遙か離れた中国大陸で七三一部隊の人体実験に供された「マルタ」をつなぐ日本軍の謀略が、八〇年の時を経て、いま明らかになる。

目次

第1部 つくられた破傷風ワクチン「謀略」事件(ロームシャ収容所の地獄絵―破傷風患者の大量発生;スケープゴートがつくられるまで―日本軍が捏造したドラマ;蜘蛛の巣から逃れて―マルズキの場合;行われなかった真相究明)
第2部 それは人体実験だったのか―七三一部隊のワクチン戦略(七三一部隊は何をしたのか―ハルビンからバンドゥンへ;南方軍防疫給水部は何をしたのか―そしてパスツール研究所は;医師たちの戦後)

著者等紹介

倉沢愛子[クラサワアイコ]
1946年生まれ。1979年東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学、2012年博士号取得。1988年コーネル大学Ph.D.取得。現在、慶應義塾大学名誉教授。専門はインドネシア現代史

松村高夫[マツムラタカオ]
1942年生まれ。1969年慶應義塾大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学、1976年ウォーリック大学Ph.D.取得。現在、慶應義塾大学名誉教授、ロンドン王立歴史学会フェロー。専門はイギリス社会史・労働史、日本植民地労働史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

koji

12
歴史の中に隠れている事情を重点に記述する「裏面史」という言葉があります。私には裏面史好きの一面があり、一寸大袈裟ですが、私の批評精神の一面を占めています。閑話休題。本書は、第二次大戦下、多数のロームシャ(日本軍の現地労働力)に破傷風細菌を投与し死に至らしめたインドネシア破傷風事件の深層に迫った正に裏面史。冤罪で処刑されたモホタル医師、731部隊の暗躍、米国への人体実験データ供与の密約、戦後731首謀者石井四郎人脈の医学中枢への関与から薬害エイズ、コロナワクチン副反応の繋がり等等。読んでいて背筋が凍ります2023/07/29

takao

3
ふむ2024/01/26

くまパワー

3
尊敬すべき研究である。1944年インドネシア破傷風事件と731部隊・ハルビン関東軍防疫給水部本部やシンガポール南方軍防疫給水部のつながりを解明。戦争犯罪の事実が公文書にわざと隠れて、戦史資料から糸口を見つけなければならない。また戦後裁判も問題があり、被害者が欧米人の場合には厳しく裁判が行われ、被害者がアジア人ロームシャの場合には無視された。その視点から見ると、「犠牲になった「マルタ」と「ロームシャ」に捧げる鎮魂の書」は極めて悲愴である。 2023/03/17

たつみ

2
731部隊はそれなりにワクチン生産をしていたようだけど、実際のところ日本軍兵士にどれだけ接種されていたのかいまいちわからない。実際南方では病気で日本兵が大量に死んでいる。その生産ワクチンにしてもおそらく品質は悪く、インドネシアでの惨禍はそのせいでもある。旧731部隊の医師たちは裁かれず、ほぼそのまま日本の医療製薬業界の重鎮に収まって現在に至っているから、新型コロナでもまともな防疫やワクチン開発ができなかったのも理解できる(許容はできない)2024/01/13

Ahmad Todoroki

1
倉沢さんの追っかけとして著作はあらかた読んでますが、本書ほど出版までに長い年月がかかった著作はなかった。まさしく執念であり、頭が下がります。破傷風事件については不明な点が多すぎるためにこれまで追求されてこなかったわけですが(なにしろ軍政の中心にいた人間ですら事件の詳細を知らなかった)、それは結局のところ日本側インドネシア側問わず、想像力の欠如ではなかったか?長く読まれる本になって欲しい。2023/08/15

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