出版社内容情報
「遅れた」「消滅しそうな」地域とされてきた農村の価値が、田園回帰という現象を通して、いま改めて注目されている。人材としごと、コミュニティと地域経済、再生プロセスから政策まで……現場を歩く研究者たちが学問の縦割りをこえて、理論と実践という両面から、新しい時代の地域づくりのトータルな姿を描き出す。
内容説明
「遅れた」「消滅しそうな」地域としての農村で、いま新たな変化が生じている。人材育成と外部人材、コミュニティと組織、経済循環としごと…様々な課題が積み重なる中だからこそ見えてきた新しい価値とは、いったい何なのか。実践的観点と理論的観点の両者から、新しい時代の地域づくりの全体像を描き出す。
目次
新しい地域発展理論
新しい人材をつくる
新しい「しごと」をつくる
新しい地域内経済循環をつくる
新しいコミュニティをつくる
新しい地域資源利用・管理をつくる
新しい人の流れをつくる
新しい再生プロセスをつくる
新しい政策をつくる
新しい国土をつくる
新しい農村を展望する―本書の総括
著者等紹介
小田切徳美[オダギリトクミ]
明治大学農学部教授。農政学・農村政策論、地域ガバナンス論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬参仟縁
58
風樹文庫のものを借り、ファミマでコピーした。が、他の公共図書館で借り出して再読していく。図式で珍しいものに限って保存しておき、また市民大学院などで使うこともあろう。120頁の地域レジリエンス。159頁の再生プロセスの図式。21世紀のグランドデザイン以降、上向体系と衡平の第4象限が重要な「地域主義的転回」(207頁)。地域の多様化(209頁)。同様に、第4象限が重要な、農村化と地域化の「新しい農村」も気になるところ。小田切教授の最後の図式でも、農村問題の展開で、今は隔絶地域問題が気になった(216-7頁)。2022/06/03
中村蓮
0
東京への人口流入は続いているが1962年をピークに総数は減っていること、地域内経済循環を重視しても、距離の近い消費者のニーズに対応するため企業が変革する(という事例もある)ことなど新しい知見を得ることが出来ました。 2022/12/20