精神分析の再発明 - フロイトの神話、ラカンの闘争

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  • サイズ A5判/ページ数 350p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784000614870
  • NDC分類 146.1
  • Cコード C3010

出版社内容情報

一九六三年、国際精神分析協会の決定によってラカンは訓練分析家の資格を剥奪された。この破門以来、ラカンは精神分析の「大義」を賭けた闘争に身を投じていく。本書では精神分析運動の政治史を読み解きながら、ラカンの思想と実践に迫る。精神分析の根源にあるフロイトの「症状」をどう解釈するのか、その実践はいかなる制度的枠組みによって可能となるのか。--立木康介氏、松本卓也氏推薦。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

瀬希瑞 世季子

3
精神分析なるものはひとりの分析主体が分析家になるという一事によってのみ事後的に定義されなければならない。精神分析なるものの定義はア・プリオリには存在せず、それは教条主義的なIPAの権力構造に対する徹底的な批判となった。このようなラカンの発想の革命性は、一つ一つの精神分析の特異性が、精神分析なるものをそのたびに変容させてゆくプロセス、つまり精神分析の絶えざる再発明を学派の経験の根幹としたことにある。2024/01/13

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