資本主義と危機―世界の知識人からの警告

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  • サイズ 46判/ページ数 216p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000614719
  • NDC分類 332.06
  • Cコード C0030

出版社内容情報

なぜ資本主義は暴走するのか。マルクス・ガブリエル、ウォーラーステインら世界の知識人が、欲望、市場、ジェンダー、構造的危機、エコロジーなどの論点から危機の原因と克服の可能性を語る。『思想』で好評のインタビュー・シリーズに、ガブリエル、J.B.フォスター(2020年ドイッチャー記念賞受賞)を加え書籍化。聞き手=大河内泰樹、斎藤幸平、G.カーティ。

内容説明

マルクス・ガブリエル、イマニュエル・ウォーラーステインら世界の知識人が、欲望、市場、ジェンダー、構造的危機、エコロジーなどの論点から危機の原因と克服の可能性を語る。雑誌『思想』で好評のシリーズに、ガブリエル、ジョン・ベラミー・フォスター(二〇二〇年ドイッチャー記念賞受賞)を加え書籍化。暴走する資本主義の正体を暴く、珠玉のインタビュー集。

目次

第1章 マルクス・ガブリエル 資本主義の本質としてのショー―錯覚
第2章 アクセル・ホネット 資本主義、批判、社会的自由
第3章 ナンシー・フレイザー 資本主義、危機、批判を再考する
第4章 イマニュエル・ウォーラーステイン 資本主義、構造的危機、現代社会運動
第5章 ジョン・ベラミー・フォスター 自然の回帰は何をもたらすか―コロナ禍から気候危機へ
補論1 資本主義からの脱植民地化に向けて
補論2 資本の質料形相論

著者等紹介

ガブリエル,マルクス[ガブリエル,マルクス] [Gabriel,Markus]
ボン大学教授

ウォーラーステイン,イマニュエル[ウォーラーステイン,イマニュエル] [Wallerstein,Immanuel]
イェール大学上級研究員。2019年没

フレイザー,ナンシー[フレイザー,ナンシー] [Fraser,Nancy]
ニュースクール・フォー・ソーシャルリサーチ教授

ホネット,アクセル[ホネット,アクセル] [Honneth,Axel]
コロンビア大学教授

フォスター,ジョン・ベラミー[フォスター,ジョンベラミー] [Foster,John Bellamy]
オレゴン大学教授

大河内泰樹[オオコウチタイジュ]
京都大学大学院文学研究科教授

斎藤幸平[サイトウコウヘイ]
大阪市立大学大学院経営学研究科准教授

カーティ,ガエル[カーティ,ガエル] [Curty,Ga〓l]
フリブール大学主任研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

36
新刊棚より。M.ガブリエルは、資本主義とは人間が欲していた錯覚を作り出し、物質的資源に依存し、自己増殖し続けるシステムと規定する(1頁)。MG:資本主義の本質は、そこに存在しない何かを見せること(3頁)。MG:自由とは、善と悪の二つの方向に向かうことができる能力だ(26頁)。MG:民主主義とは、本来の機能を果たすのであれば、寛容の入り込む余地のないシステム(37頁~)。A.ホネット:ヘーゲルを受け継ぎ、否定的、反省的、社会的自由を提案しました(67頁)。2021/08/26

belalugosi6997

10
予め断るが、「読解困難で線や面や形で理解ができず、点でしか目に入っていません。故に誤った解釈の恐れがあり得る。」を前提として、今となっては赤(共産)より脅威なのが緑(環境)になってしまった。本来富の再配分のはずの資本主義が強欲の象徴にされ、使い道次第で悪魔にも劇薬にも害獣扱いされている。典型なのが「ダボス会議」で、これに対応するのが「世界社会フォーラム」になる。悪者は資本主義やプラスチックや炭素を悪用する「人者」であり、プラスチック等ではない。左右の対立よりも、貧富の対立よりも厄介な事になってしまった。2022/01/17

Happy Like a Honeybee

6
マルクスガブリエル、ウォーラーステインなど新進気鋭の学者たちが時勢を解説する一冊。 トランプ政権における西欧からの視点は参考になります。 1968年に資本主義は構造的危機を迎えたと論じる筆者。 マルクスが発見した労働力商品化から逃れる術はあるのだろうか? 我が亡き後に、洪水よ来たれ?2021/10/28

FUJI燦々

6
取り合えず読了はできたが、全てきちんと理解できているかどうかは不安。それでも一つ思ったのは『資本論』をはじめとするマルクスの著作は今の研究者から見て聖書やコーランのような経典のような感じがあるのかな。新たな方向性を論じる際にも、そこから引用や解釈を引っ張ってきて補完する、それは果たして良いことなのだろうか。総論として人類のためには資本主義システムの暴走を何とかしなければならないという点に対しては強く同意する。2021/09/14

スコットレック

5
最初のマルクス・ガブリエル以降の章が読みづらい、理解しにくい。専門用語が出てきて・・。それを自分で調べつつ 熟読していくのが正しい読み方なのかもしれないが。読みづらいというのは この本と同時に買った「99%のマルクス入門」もなんか読みづらかった。聞き手の1人の斎藤幸平さんの著書ではそんな事は思わなかったが。あくまでも個人の感想、自分の理解力が乏しい、という事かもしれない。しかし、マルクス関連は難しい→自分には縁遠いかな→興味をなくすとなってしまっては元も子もない。2021/09/19

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