出版社内容情報
織田信長の安土築城の年に創業された京都屈指の老舗・平八茶屋.二十代当主が「一子相伝」の精進の道を語る.
園部 平八[ソノベ ヘイハチ]
著・文・その他
内容説明
織田信長の安土築城と時を同じくして創業された京都屈指の老舗・山ばな平八茶屋。夏目漱石や北大路魯山人に愛された創業以来の名物・麦飯とろろ汁。料理とは「手間の文化」という二十代当主が「一子相伝」の精進の道を語る。
目次
序章 四百四十年の商魂(わずか六年で焼失した天下城、四百四十年続く京の茶屋;交通の要所「山端」と鯖街道 ほか)
第1章 「京料理」は工夫と家業の文化(「京料理」と言われ出したのは戦後から;京料理は「水」が命 ほか)
第2章 山ばな平八茶屋の魂と暖簾(百年前もいまも平八茶屋は麦飯とろろ汁;革新は少しずつ、少しずつ ほか)
第3章 当主としての試練が始まる(大人しいけれど、負けん気は強い;岐路の判断を仰ぐ―人生の師・伊達一郎先生のこと ほか)
第4章 「生きる」を極め、「京料理」に尽す(「信号待ち」、初めての経験;「つくる」を接点に広がる縁 ほか)
終章 時流に迎合せず、時代に必要とされる料理をつくる(あたりを知る;自分が信じる料理をつくる ほか)
著者等紹介
園部平八[ソノベヘイハチ]
昭和23(1948)年京都市生まれ。立命館大学経済学部中退。440年以上続く老舗料理屋「山ばな平八茶屋」の二十代目として、創業以来の伝承料理「麦飯とろろ汁」をはじめ、新しい試みで蘇ったぐじを主体とする「若狭懐石」など、料理の継承と変革に尽力する。地産地消にこだわり、若狭ぐじと地元で取れる京野菜を中心に使い、京料理の素材の味を忠実に具現化。「時代に迎合しない、しかし時代に必要とされる料理」を目指す。平成28(2016)年に、厚生労働省が主催する「現代の名工」に表彰される。現在は、山ばな平八茶屋・取締役会長、京都料理組合長(平成31年3月末まで)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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