加藤周一はいかにして「加藤周一」となったか―『羊の歌』を読みなおす

個数:

加藤周一はいかにして「加藤周一」となったか―『羊の歌』を読みなおす

  • ウェブストアに3冊在庫がございます。(2025年07月14日 07時47分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 528p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000612944
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

『羊の歌』は戦中戦後の日々を冷静に見つめた知識人の半生記として読み継がれてきた。本書ではその言葉に真摯に向き合いつつ、語られることのなかった事実、そして虚構を明るみに出す。知の巨人の新たな像を発見する。

内容説明

『羊の歌』は、合理的な解釈や明晰な分析に定評があり、戦後日本を代表する知識人の半生記として読み継がれてきた。その言葉を見なおしてみようと、厖大なノートや著作を繰り、近親者などからの証言を求めた。秩序に対する美意識、父母との関係、孤独、高みの見物、戦争体験、日本文化史研究の契機…、今、ここに新しい加藤像が立ち現れる。

目次

第1部 『羊の歌』が語ること(西洋への眼を開く;科学者の方法と詩人の魂と平等思想と;全体的認識へ向かう;「高みの見物」の自覚と決意;優等生意識と反優等生意識;文学・芸術への目覚め;原点としての「戦中体験」(1)―満州事変から太平洋戦争へ
原点としての「戦中体験」(2)―敗戦を迎える)
第2部 『続羊の歌』を読みなおす(もうひとつの原点としての「敗戦体験」;「第二の出発」―フランス留学へ;ヒルダ・シュタインメッツとの出会い;帰国の決意と「第三の出発」;『羊の歌』に書かれなかったこと)

著者等紹介

鷲巣力[ワシズツトム]
1944年東京都生まれ。東京大学法学部卒業後、平凡社に入社し、『加藤周一著作集』『林達夫著作集』など、書籍の編集に携わったほか、雑誌『太陽』の編集長をつとめた。現在は、立命館大学客員教授、同大学加藤周一現代思想研究センター長。専門は、メディア論、戦後思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

どんぐり

64
黒川創の『鶴見俊輔伝』を読む前に、「加藤周一」の評伝のほうが先になった。『羊の歌』(正・続)を読んだのが、40年前。その後、須賀敦子のエッセイに加藤夫妻のことを書いていたのがあったが、あれは何の本だったか。そしてこの500頁超の本である。母方の祖父で陸軍人の増田熊六、町医者の父親の系譜をたどる生い立ちから文学・芸術への目覚め。東京帝国大学医学部を出てヒロシマの被曝調査にもあたり、戦後は日本文化を知るためにフランス文化に比較対照を求め、評論活動に入っていく。大言壮語や徒党を組むことが好きではなかったという加2019/03/16

まこみや

2
加藤周一、丸谷才一、村上春樹の三人は、高校卒業以来、出版されれば則ち買い求めた作家である。なかでも我が人生の1冊と言えるのは、加藤さんの『羊の歌』(正・続)である。京都百万遍の角にあったレブン書房で購入したことを覚えている。まだ紛争の余波の残る大学時代、長く枕頭の書であった。振り返れば受けた影響は尽きない。その定言的、三段論法的かつ対句的な文体から実証的な懐疑精神まで、文学芸術の見方から政治的信条まで。「格物致知」から「非専門家の専門家」まで。この本を読んで『羊の歌』の隔靴掻痒たる部分がある程度氷解した。2018/10/22

Hiro

1
加藤周一は僕が十代に少し難しい本を読むようになって初めて熟読したエッセイストの一人。「言葉と人間」という朝日新聞文化欄の連載を毎週読んでました。あれから「羊の歌」とか手に取ったけど大学卒業したら疎遠になり本書で三十数年ぶりに再会した感じ。知の巨人というけれど実に精力的な人だったということがよく分かる。その語学力、読書量、しかもそれらの勉強を医学部の課程をこなしながらやっていたなんてすごい。確かに親族や家柄、家庭環境もよかったのだけれど。これまた僕の学習意欲を駆り立てる一冊となった。2018/12/22

ご〜ちゃん

0
『羊の歌』は、小説だったのだという驚きがあった。書かれていることと同じくらい書かれていないことは重要であり、だからといって書かれていないということを想像しすぎることは、人としてどうなのかと思った。とは言え、この本を読むことで、加藤周一の存在がより鮮明になった。また、加藤周一の文章を読みたいと思う。2019/04/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13181752
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品