出版社内容情報
ことばには、土地の貌が映し出されている。どうしてもそのことばでなければならない現象、営み、情念、願い。これまでの季語の範疇を超えて、愛着のあるこの土地の、このことばでこそ、詠みたい――。地貌季語への期待と展開の実践書。
内容説明
ことばには貌がある。そのことばには、土地の貌が映し出されている。地貌のことばを探索する俳人は、その貌の現場に赴き、季節と共にことばが立ち上がる様を目撃してきた。どうしてもそのことばでなければならない現象、営み、情念、願い。これまでの季語の範疇を超えて、愛着のあるこの土地の、このことばでこそ、詠みたい―。地貌季語への期待と展開の実践書。
目次
第1部 忘れられた戦後―地貌への目覚め(満蒙開拓を詠む;大陸俳句瞥見;シベリア抑留譚―もう一つの戦後体験;戦没学徒「きけわだつみのこえ」上原良司のこと;無言館を詠む)
第2部 季語体系の背景(地貌季語への視点;季語体系の背景1 北緯三〇度以南―沖縄;季語体系の背景2 北緯三四、五度内外―九州、四国、中国、近畿;季語体系の背景3 北緯四〇度内外―東北;季語体系の背景4 北緯四〇度以北―北海道 ほか)
著者等紹介
宮坂静生[ミヤサカシズオ]
1937年長野県生まれ。俳人、信州大学名誉教授、現代俳句協会会長。月刊俳句誌「岳」主宰。地貌季語発掘を提唱し、第45回現代俳句協会賞、『語りかける季語 ゆるやかな日本』で第58回読売文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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