内容説明
帝国宰相と帝国軍最高司令官を兼任し、銀河帝国の実質的な統治者となったラインハルト・フォン・ローエングラム。ある日、彼のもとに不審な情報が届けられる。リップシュタット戦役で敗れた門閥貴族の残党が、帝都オーディンに潜入したというのだ。この情報が何者かからの密告によると聞いたラインハルトは、潜入した貴族たちの目的と、その裏で糸を引くフェザーンの存在を看破する。一方、ガイエスブルク要塞との死闘を制したヤン・ウェンリーと彼の部下たちは、一時的に静かなときを過ごしていた。しかし、自由惑星同盟最高評議会議長ヨブ・トリューニヒトの演説により、つかの間の平穏も消え去る。それは、銀河帝国皇帝エルウィン・ヨーゼフ二世が自由惑星同盟への亡命を希望するという驚くべきものであった―。
著者等紹介
田中芳樹[タナカヨシキ]
1952年10月22日生まれ、熊本県出身。1978年に第3回幻影城新人賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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榊原 香織
53
銀河宇宙版三国志という感じだが、あまり夢中になれないでいる。 それでもシリーズ4 あと6冊2021/10/09
ちゃちゃ
10
この表紙…。ますます大変なことになってきました。気の毒な人が増える一方です。真っ当に生きたいと思っている人ほど大変な思いをするって、悲しいことだなあ。(作者様の悪意?!)ユリアンの真っ直ぐな明るさが嬉しいです。頑張れ。でもまた、嫌な予感…。2020/05/17
なつりか
6
★★★★⭐ 良いです。2021/06/21
中島直人
5
(図書館)読了2019/12/15
ekoeko
5
いつも興味深い巻末の著者インタビューから読んでいるし装丁も楽しみなのだけど今回は笑いそうに。「ルビンスキーは正当な美男子などではなくむしろ異相の所有者でであったが女性に対しては磁力めいた吸引力を発揮」まさに・・・。幼い皇帝の誘拐事件、アルフレッドの無邪気で純粋な忠誠心におつきあいするシューマッハが気の毒すぎて。しかも、皇帝があんなんじゃ喜劇みたい。ラインハルトの銀のペンダントが悲しすぎる。2018/09/14