出版社内容情報
海辺の生きものの代表格、ヒトデ。深海の覇者なのに、忘れられがちなクモヒトデ。共通項は、そう、「☆形」! なんなの、あの形? ひっくり返ったらどうする? あの体で子育てもするの……!? ☆の体で生きるとは、どういうことなのか。あの形はどこからきたのか。海の☆たちのディープな世界に、いざ、ずぶずぶとはまろう。
目次
あんなヒトデ、こんなクモヒトデ――ヒトデとクモヒトデ写真館
磯のヒトデとクモヒトデに会いにいく
1 海の☆の正体――真の姿を知っていますか
海の☆たち/星とキュウリとハリネズミ/ヒトデのからだ/クモヒトデのからだ/外骨格? 内骨格?/キャッチ結合組織/ヒトデとクモヒトデの「目」/カラフルな☆たち/発光するクモヒトデ
2 歩いて、潜って、でんぐり返し――動きまわるたち
ヒトデの歩き方――じわじわと歩く/クモヒトデの歩き方――しなやかに、すばしこく/泳ぐクモヒトデ/ずぶずぶと潜る/ヒトデの反転運動
〈COFFEE BREAK〉クラゲにヒッチハイク
3 食べるためのあの手この手――☆たちの食事
大きな胃を口から出して/ヒトデvs.二枚貝/待ち伏せヒトデ/長い腕でキャッチ/堆積物を食べてマンプク/基本は雑食――なんでも屋のクモヒトデ/泥に潜って腕だけ出して/樹上生活のクモヒトデ/腕のループと大玉送り/集団で「狩り」
〈COFFEE BREAK〉潮に合わせて腕を振るクモヒトデ
4 たちの子育て――知られざる一生
放卵と放精、ヒトデの場合/クモヒトデの場合/難しい発生実験/イトマキヒトデが☆になるまで/イーゼルをへて☆になる/リレー方式で遠くへ/胃の中で子育て、背負って子育て/保育室になるヒトデ/胎生!?のクモヒトデ/ベビーシッターになる? クモヒトデ/分身の術/腕一本から再生/闇につつまれた一生
〈COFFEE BREAK〉☆をとりまく仲間(!?)たち
5 ☆形の謎
唯一の☆形動物/放射相称という形/5にひそむ謎/どっちが前、どっちが後ろ/左右相称から放射相称が「生えてくる」/☆が☆になるまで/☆たちのきた道
〈COFFEE BREAK〉☆でもまんまる! のヒトデ
6 ヒトとヒトデとクモヒトデ
サンゴ礁を食い荒らすオニヒトデ/オニヒトデの毒針/移入ヒトデ問題/ヒトデでパンデミック/食用は要注意!/もっと使えないクモヒトデ/☆のお土産
〈付録〉さらにマニアックな読者のための巻末解説
幻のシャリンヒトデ/ヒトデの名前/クモヒトデの名前/叉棘のはなし――西洋バサミと和バサミと……/クモヒトデに年輪?
あとがき
写真出典・参考文献
内容説明
海辺の生きものの代表格、ヒトデ。深海の覇者なのに、忘れられがちなクモヒトデ。似て非なる彼らの共通項は、そう、「☆形」!なんなの、あの形?ひっくり返ったらどうする?あの体で子育てもするの…!?☆の体で生きるとは、いったいどういうことなのか。あの形はどこからきたのか。海の☆たちのディープな世界に、いざ、ずぶずぶとはまろう。
目次
1 海の☆の正体―真の姿を知っていますか
2 歩いて、潜って、でんぐり返し―動きまわる☆たち
3 食べるためのあの手この手―☆たちの食事
4 ☆たちの子育て―知られざる一生
5 ☆形の謎
6 ヒトとヒトデとクモヒトデ
付録 さらにマニアックな読者のための巻末解説
著者等紹介
藤田敏彦[フジタトシヒコ]
1961年東京都江戸川区生まれ。1989年、東京大学大学院理学系研究科動物学専攻博士課程修了。理学博士。1994年より国立科学博物館に勤務し、現在、動物研究部長。東京大学大学院理学系研究科教授を兼任。マクロ生物学的アプローチで棘皮動物の研究を続け、系統、分類、進化、生態など幅広いテーマを扱っている。一番長く付き合っている棘皮動物は、深海底をじゅうたんのように覆う「キタクシノハクモヒトデ」。2018年、棘皮動物学の振興により、日本動物分類学会賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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