出版社内容情報
決闘の前夜、ガロアが手にしていた第1論文。方程式の背後に群の構造を見出したこの論文は、まさに時代を超越するものだった。簡潔で省略の多いその記述の行間を補いつつ、高校数学をベースにじっくりと読み解く。
内容説明
決闘の前夜、ガロアが手にしていた第1論文。方程式の背後に群の構造を見出したこの論文は、まさに時代を超越するものだった。置換の定式化にはじまり、ガロア群、正規部分群の発見をへて、方程式が代数的に解ける条件の証明へ。簡潔で省略の多いガロアの記述の行間を補いつつ、高校数学をベースにじっくりと読み解く。
目次
第1章 ラグランジュからガロアへ―「諸原理」にはガロアの受け継いだ当時の数学が省略だらけでまとめられていた(代数学の基本定理;群と体 ほか)
第2章 ガロア群をつくる―第1節はガロアにしてはわかりやすい説明で具体的に書かれていた(第1章の実例から;ガロアがあげた実例 ほか)
第3章 正規部分群を発見する―第2~4節はガロアの真骨頂を示すが、まるで殴り書きのようだ(第2節―ガロアの苦闘;第3節―正規部分群あらわる ほか)
第4章 方程式が解けるのはどのような場合か―第5節では中心的な定理が簡潔に、しかも補足の必要もないほどやさしく述べられていた
第5章 素数次の方程式への応用―5次方程式についてのガロアの書きぶりは素っ気ないが、やはりここがかなりおもしろい
著者等紹介
金重明[キムチュンミョン]
1956年東京生まれ。1997年『算学武芸帳』(朝日新聞社)で朝日新人文学賞、2005年『抗蒙の丘―三別抄耽羅戦記』(新人物往来社)で歴史文学賞、2014年『13歳の娘に語る―ガロアの数学』(岩波書店)で日本数学会出版賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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