岩波科学ライブラリー<br> iPS細胞はいつ患者に届くのか―再生医療のフロンティア

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岩波科学ライブラリー
iPS細胞はいつ患者に届くのか―再生医療のフロンティア

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  • サイズ B6判/ページ数 128p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000296182
  • NDC分類 491.11
  • Cコード C0345

内容説明

iPS細胞を治療へとの期待は膨らむばかり。しかし今、その夢の実現にはどこまで迫れているのか。iPS細胞の臨床研究で世界をリードする網膜や神経をはじめ、心臓や脳、そして気になる毛髪まで、体の各部位の再生医療研究の最前線をリポート。がん化への懸念や制度上の困難など、数々のハードルは果たして乗り越えられるのか…?

目次

1 夢からの一歩一歩―iPS細胞応用への道(iPS細胞ができた!;網膜再生;神経再生;Muse細胞)
2 パーツをつくって、貼りつけて―組織工学の威力(ここまできた組織工学;心臓;角膜;胆管と胃)
3 再生医療研究の現在―気になるあの部位は、いま(脳梗塞;肝臓;腎臓;膵臓(膵島)

血管
骨と軟骨
歯と毛髪)
4 再生医療のこれから

著者等紹介

塚崎朝子[ツカサキアサコ]
ジャーナリスト、読売新聞記者を経て、医学・医療、科学・技術分野を中心に執筆多数。国際基督教大学教養学部理学科卒業、筑波大学大学院経営・政策科学研究科修士課程修了、東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科修士課程修了。神奈川県立保健福祉大学非常勤講師。専門は医療政策学、医療管理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

307
こんなタイトルを付されているが、本書はかならずしもその全編にiPS細胞のことが述べられているのではない。むしろ、それは一部分であるとさえいえる。副題の「再生医療のフロンティア」こそが、内容をよく表している。私のような素人の目からは、iPS細胞は万能であるかのように思っていたのだが、実は現段階ではそうでもないらしい。癌化しやすいなど様々な課題がそこには残されているらしい。その一方でMuse細胞やシートの開発など再生医療は今、輝かしい展望を持ってもいるようだ。そして、日本はこれらの分野で世界先端にあるようだ。2017/10/24

calaf

14
2006年に発明(?)されたiPS細胞。山中さんは既にノーベル賞を取ったものの、期待される再生医療に応用されるのは、簡単なものがこれから。本格的なものはまだまだ未来の話。2014/01/02

魚京童!

7
That's one small step for man, one giant leap for mankind.2014/02/25

黒豆

6
iPS細胞による臨床応用が今年始まるなど実用化スピードの速さに驚くと共に多様な再生医療の取組み最前線(本の執筆は1年前)が網羅されている。自分の持病への適用を願うが、そこまでのスピードはなさそう。2014/04/23

そらのひつじ

5
iPS細胞だけでなく、細胞シートや幹細胞医療など、日本の再生医療全般の前線レポ。難しい内容も多いが、ノーベル賞の山中教授やSTAP細胞で時の人となった小保方先生だけでなく、多くの意欲的で優秀な研究者が日夜研究に情熱を傾けていることがわかるだけでも、一読の価値がある。またメディアではiPS細胞やSTAP細胞ほど大きく取り上げられなかったが、骨髄由来の多能性細胞であるMuse細胞は、ガン化リスクが低く実用化に向けて手堅い印象を受ける。今後の再生医療の進展を理解するための基礎知識を得るにも、かっこうの一冊。2014/02/09

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