岩波現代全書
吉田松陰の時代

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  • サイズ B6判/ページ数 224p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000292054
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0321

出版社内容情報

激動の幕末維新前夜、危機的状況に過敏に反応し転変しつつ生きた「時勢」の人・松陰.山鹿流兵学師範としての自立から死にいたるまでの一〇年間の思索と行動を克明に跡づけ,その実像に迫り,彼の生きた嘉永~安政期の時代像を鮮やかに描く.

内容説明

激動の幕末維新前夜、危機的状況に過敏に反し転変しつつ生きた「時勢」の人・松陰。「山鹿流兵学師範」としての自立から死にいたるまでの一〇年間、彼はどこへ行き、何を見て、誰と語らい、時代にどう対峙したのか。その思索と行動を克明に跡づけ、既成の松陰像を問い直すとともに、彼の生きた嘉永~安政期の時代像をも鮮やかに描き出す。

目次

第1章 「山鹿流兵学師範」、修業の日々―茫漠とした危機意識の中で(村田清風による長州藩兵制改革;青年兵学者・松陰の登場;「北浦」台場視察の経験 ほか)
第2章 洋式兵学への傾斜と苦悩―郷土防禦から国防へ(江戸留学のはじまり;四人の師―素水・艮斎・茶渓・象山;北限の地へ―東北地域巡見踏査 ほか)
第3章 「狂夫」としての思想―最後の六年間の意味(最後の六年をどうみるか;安政元年―歴史への回帰と「国体」理解;安政二・三年―『海国図志』読了と『孟子』講読 ほか)

著者等紹介

須田努[スダツトム]
1959年生まれ。明治大学文学部卒業。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。現在、明治大学情報コミュニケーション学部教授。専攻は日本近世・近代史、民衆運動史、社会文化史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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kenitirokikuti

11
図書館にて。著者は東京歴史科学研究会に属しており、また他の本で歴史科学の科学性を強調したりと、まぁ共産党系だよね▲本書は吉田松陰評伝批判って側面が強いのだが、私が吉田松陰伝に疎いまま読んだのはミスであった。少なくとも中公新書の『吉田松陰』(2001)を背景にしないと、松蔭の単なる細い個人史に見えてしまう。私は松蔭の人生を細く短く、価値には乏しいものと見ていたので、手のひらで掬い上げようとしたら、指の間から溢れ落ちてしまった感じ。手で椀を作って再読した。2024/05/27

onepei

1
「革命家」松陰の真相は。なかなか読みやすい。2017/09/06

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