岩波テキストブックス
国際倫理学

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  • サイズ A5判/ページ数 320p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784000289085
  • NDC分類 319
  • Cコード C3310

出版社内容情報

他国における貧困や圧政への人道的介入,移民や難民への対応,地球温暖化対策といった国境を超える現代的な諸課題に取りくむ際の理論的基礎とはどのようなものか.政治と倫理の結節点として近年注目をあつめる学問分野を概観し,議論を整理する教科書.種々の立場を比較検討しつつ,カント的規範主義の特質を浮かび上がらせる.

内容説明

政治共同体の成員資格と外国人の歓待、相互扶助と人道的介入、国家間の暴力にかかわる危害、グローバルな貧困など、政治と倫理の結節点にある諸問題を考えるための理論的基礎を整理・考察する。

目次

第1章 序論
第2章 コスモポリタニズム
第3章 アンチ・コスモポリタニズム
第4章 歓待―入国と成員資格
第5章 人道主義と相互扶助
第6章 危害の倫理―暴力と正戦
第7章 許しがたい危害―グローバルな貧困とグローバルな正義
第8章 結論

著者等紹介

シャプコット,リチャード[シャプコット,リチャード][Shapcott,Richard]
クイーンズランド大学国際政治学部上級講師。現代政治哲学、国際政治思想

松井康浩[マツイヤスヒロ]
九州大学大学院比較社会文化研究院教授。1960年生。九州大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(法学)。政治社会史、国際関係論

白川俊介[シラカワシュンスケ]
日本学術振興会特別研究員。1983年生。九州大学大学院比較社会文化学府博士後期課程修了。博士(比較社会文化)。政治哲学、国際政治思想

千知岩正継[チジイワマサツグ]
北九州市立大学非常勤講師。1974年生。九州大学大学院比較社会文化学府博士後期課程単位取得退学。修士(法学)。国際関係論、国際機構論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tanosyk

0
カント的コスモポリタニズムの立場からの入門書。2013/04/18

ラッシー

0
「長期の難民キャンプ生活で人々を衰弱させるのは、多くの場合、難民の身体や主体的能力に継続的な危害を加えるか危害に加担することを意味する。難民キャンプの劣悪な状況は、難民の受け入れを国家に義務付けるべきだとする論拠となるし、難民の権利が認められ、危害が回避されるよう、いずれかの国家による難民の受け入れを確保する計画に国家が加わるための論拠ともなる。」これ名文でしょ。 あと、本書をきっかけに アガンベンとかを知ることになった記憶。2017/10/18

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