内容説明
高度成長の陰で築かれた犠牲の構造―浸潤していく「日米体制」、抗いの声は現代を問う。
目次
1 劇場化する社会(三島由紀夫―魂を失った未来への反乱;山本義隆―自己否定を重ねて;岡本太郎―塔にひきよせられるひとびと;牛山純一―テレビに見た「夢」)
2 沖縄―「戦後」のはじまり(仲宗根政善―方言研究に込めた平和への希求;マリー―米軍兵士と日本人の間で戦ったロックの女王;比嘉康雄と東松照明―二人の写真家の“沖縄”)
3 声を上げたひとびと(田中美津―“とり乱しの弁証法”としてのウーマン・リブ;川本輝夫―水俣病の“岩盤”を穿つ;横塚晃一―障害者は主張する;大地を守る会―紛争の経験を地域の実践へ;木村守江―「原発村」の誕生と浜通り)
著者等紹介
吉見俊哉[ヨシミシュンヤ]
1957年生。東京大学教授。社会学・文化研究・メディア研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬参仟縁
34
伊波普猷に学んだ仲宗根政善は、伊波らが開始した沖縄学、その根幹をなす琉球方言の研究を、戦後につないでいく役割を果たした(15頁)。自国を愛し、誇りを持つことと、他国を侮辱し差別することは全く別物(28頁)。岡本太郎の呪術は、美術に向けて、真剣勝負としてのにらめっこを仕掛けるために導入された対抗概念(83頁~)。岡本太郎の芸術は爆発だが、イチエフ爆発や、ISに爆発を前に、爆発について考える必要がありはしないか? 2016/04/08
numainu
2
評価B2016/05/16
takao
0
ふむ2025/06/04