出版社内容情報
船乗りシンドバードの冒険の話,三つのリンゴにまつわる話,こぶ男の話など奇想天外な物語の数々が満載!
著者等紹介
西尾哲夫[ニシオテツオ]
1958年香川県生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。文学博士(京都大学)。人間文化研究機構・国立民族学博物館教授。総合研究大学院大学教授。専攻は言語学、アラブ研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
171
二日連続で本日は、第二巻です。本巻のメインは、シンドバード(シンドバット)で懐かしい感じがしました。本巻から各夜のつなぎを省略したので、読み易くなりました。本巻末で165夜まで来ました。続いて第三巻へ。トータルの感想は、全六巻読了後に。 https://www.iwanami.co.jp/galland/2020/01/08
ケイ
108
この巻は大きくわけて シンドバッド、3つのリンゴ、こぶ男をなんやにも分けて。シェヘラザードが語る相手がちょくちょくスルタンになっていて、どこかで語る相手がかわったか?と戻って見直したけど、またシャフリオール王に戻ったり、スルタンになったり。。シャフリオール王はインドのスルタンなの? 違うよね。そのあたりを解説に求めるも見つけられず。読み落とし? 編集の間違い? 原本から違うの? 謎すぎる。2020/06/21
KAZOO
107
ガラン版の千一夜物語第2巻です。ここでは第69夜からおなじみのシンドバードの話が最初に出てきます。その後には「三つのリンゴ」「こぶ男の物語」が続き165夜までのはなしです。最近訳されているせいもあり非常に読みやすい気がしました。またハードカバーだとゆったりした気分で読めます。挿絵があればもっといいのですが。2020/01/10
syaori
60
ガラン版は夜が明ける前の約1時間に王様に物語を語るという設定なので、一夜がコンパクトでテンポよく進みます。本巻は、世界で最も有名な船乗りの一人、シンドバードの冒険を収録。彼の波乱に富んだ七度の冒険もとても心躍るのですが、個人的にはお話の中からまた別のお話の扉が開く『三つのリンゴ』や『こぶ男の物語』ようなお話がとても好き。『三つのリンゴ』はミステリーのようで惹きこまれるし、『こぶ男』は少しコミカルでとても楽しく、気づけばシャフリヤール王とともにシェヘラザードの語りに夢中。『こぶ男』の物語を追って次巻へ。2020/10/02
33 kouch
29
「お姉さま、まだお眠くならないのなら…」のやり取りを略してくれたガランさんの配慮に感謝。残酷な話やなんとも酷い表現が使われたりもするが…よく考えると日本の神話や古典も同じか。。 この時代にクリームタルトがあるのに驚く。「なぜそんなに金持ちか」と人々に質問されたシンドバッドの回答が「…自分は金持ちだったが一気に富を失い苦労したので、そのため反省を生かし努力し…」みたいな内容で、これがトートロジーな気がして、常に引っかかる。なかなか前に読み進められなかった2025/03/29