出版社内容情報
東アジアにおける安全保障の要衝の一つである朝鮮半島に焦点を当てながら多角的に考察する。
内容説明
本巻では、日本の安全保障にとって死活的に重要であり、かつ東アジアの安全保障の焦眉の一つである朝鮮半島に焦点を当て、東アジアにおいて日本の安全保障政策がどのような「脅威認識」に基づいて形成され、どのような「課題」に取り組んできたのか、日本の安全保障政策が東アジア地域にどのような影響を及ぼしたのかを考察する。そして、歴史的な展開を踏まえながら、狭義の軍事的な国家安全保障のみならず、市民社会を担い手とする人間の安全保障の観点を導入し、さらに、極東ロシア、東南アジアまでを射程に入れた地域的な広がりを持つ地域的国際安全保障として構想する。
目次
序論 アジアン・パラドックスと日本パラドックス
1 東アジアにおける葛藤(歴史問題と安全保障・連環の系譜―戦後五〇年村山談話と戦後七〇年安倍総理訪米;領土問題の再構成)
2 歴史的交錯の中の日本と朝鮮半島(日本の安全保障と朝鮮半島―安全保障における非対称性;韓国にとっての安全保障;北朝鮮における安全保障)
3 朝鮮半島有事をめぐって(北朝鮮の軍事・国防政策;朝鮮半島有事と日本の対応)
4 広域東アジアの安全保障構想(市民社会から組み立てる安全保障―東アジアの「現実」と日韓市民社会の取り組みを中心に;地域の中のロシア要因;東アジア地域秩序の変容と日本ASEAN協力―安全保障分野に着目して;東アジアをめぐる安全保障秩序構想)
著者等紹介
木宮正史[キミヤタダシ]
1960年生。東京大学大学院総合文化研究科教授、韓国学研究部門長。政治学、国際関係論、朝鮮半島地域研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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