シリーズここで生きる<br> いのちの場所

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シリーズここで生きる
いのちの場所

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  • サイズ B6判/ページ数 200p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000287302
  • NDC分類 114.3
  • Cコード C0336

内容説明

自分のいのちは自分だけのものだと考えると苦しくなる。死んだらすべてがなくなってしまうのか。なぜこの世には不平等な生があるのか―。著者は山深い森の生活から生まれた思考と、西洋哲学・仏教思想とを往還しながら、いのちのありかを探す旅に出る。そして、自分のいのちは自分だけのものではなく、他者や自然や、思いを寄せる人びとと共有しているものなのだと諒解していく。深く静かな思索。

目次

第1章 「いのち」の孤独
第2章 上野村の小さな集落
第3章 死生観と風土
第4章 個人の「いのち」
第5章 「いのち」はどこにあるのか

著者等紹介

内山節[ウチヤマタカシ]
1950年東京生まれ。哲学者。1970年代に入った頃から、東京と群馬県上野村との二重生活をしている。現在、NPO法人・森づくりフォーラム代表理事など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tamami

42
著者は「はじめに」で、「いのち」はどこにあるかと問いかける。「自分の身体の中に」という回答に対して、著者はさらに身体のどこに?と問いを重ねることから「生きる」ことの意味に迫っていく。今の日本人の、命は個人に属するという死生観は、明治以来の西欧のそれに影響されて成立したとする。日本人の死生観には本来は自然と周囲の人々が作り出す共同体の中にあった。わがいのち尊しとして、他のいのちを顧みない現代社会と、自分の周辺にある自然・共同体という関わりの中に了解して生きるのと、いのちの場所を巡って、著者は鋭く問いかける。2021/10/30

壱萬参仟縁

32
社会は明治以降の翻訳語。生きている人間によってつくられている世界。共同体は自然と生者と死者によってつくられている世界。コミュニティ、ゲマインデ、コミュノテ(32頁)。生きることの価値は共同体が教えていた。ありふれた一生を成し遂げることの重大さ(38頁)。いのちが関係の中に存在しているなら、関係のありようとともに多様ないのちが存在する(80頁)。永遠性とは、共同体に対する永遠の信頼があるとき感じられる(92頁)。私たちは不自由や不平等を発見し、それをなくすために努力することはできる(143頁)。2016/03/12

さきん

26
お葬式や結婚式をするときに、なんであんなにお金をかけるのか、二人や家族のことではないかと功利的に思っていたこともあった。それが主体的な社会である場合は、それでよいかもしれないが、「いのち」というものは、家族との関係ではなく、着ているもの、食べるもの、元気づけるもの、その身体をはぐくむ風土ふくめて、たくさんの人や自然物に活かされて、そこに場所がつくられているということを改めて認識しなくてはなるまい。そこを理解できるであるならば、あれだけお金もかかる儀式の大事さというのも改めて理解できるようになる。2022/02/05

しゃが

21
よかった、が、感想が書きにくいのはまだまだ自分のなかでも未消化なのだろう。今、街場の集合住宅に住んでいるが何十年たっても落ち着かないのはどうしてなのだろうと思っていた解がこの本にあった。『「いのち」を成立させる場があって、はじめて「いのち」は成立することができる。そしてこの場をつくりだしているものが関係である。私たちは他者との関係のなかに、自分の生きる場を、「いのち」が存在させる場を成立させている。』思いを馳せれば存在に必要な、大切にしてきた自然、継承してきた習慣や営み、繋がる人も私にとり希薄なのだ。 2016/01/21

しゅんぺい(笑)

3
「いのちが孤独になっている」。内山さんのこの主張は、読んでいくほどに腑に落ちてきた。これに書かれていることを理解しきれた感にはまだまだほど遠いけど、これはまさに現代人を孤独から救う思想じゃないか、と思った。自分だけの命、というふうに考えるから、自殺もできるし、他人に対して傷つけることもできる。じゃあどう考えればいいの? と聞かれたら、その先にある光景を描くことはできないけど、ここに光があるような気がする。内山さんの著作ははじめてかな、こんなふうに物事を考えてるひとやとは、びっくりした。2016/01/03

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