内容説明
自分のいのちは自分だけのものだと考えると苦しくなる。死んだらすべてがなくなってしまうのか。なぜこの世には不平等な生があるのか―。著者は山深い森の生活から生まれた思考と、西洋哲学・仏教思想とを往還しながら、いのちのありかを探す旅に出る。そして、自分のいのちは自分だけのものではなく、他者や自然や、思いを寄せる人びとと共有しているものなのだと諒解していく。深く静かな思索。
目次
第1章 「いのち」の孤独
第2章 上野村の小さな集落
第3章 死生観と風土
第4章 個人の「いのち」
第5章 「いのち」はどこにあるのか
著者等紹介
内山節[ウチヤマタカシ]
1950年東京生まれ。哲学者。1970年代に入った頃から、東京と群馬県上野村との二重生活をしている。現在、NPO法人・森づくりフォーラム代表理事など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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