内容説明
この世のなかで、他人とかかわりなく生きて行くことは、できません。人とのつながりのなかにこそ自分自身が存在しています。娘の恋人を苦々しくも祝福するスサノオ、気心の知れた友の早世をなげく紫式部、どこまでも母親思いの頼山陽…。親子の絆、夫婦の機微、友情と信頼など、人と人とのつながり、さまざまな結びつきを探ります。
目次
1 出会い、そして別れ(雲は無心か有情か―『閑吟集』二三五;離れていてこそ―『源氏物語』総角巻 ほか)
2 夫婦の機微(政略結婚にも情愛がある―『万葉集』巻二・一〇三、一〇四;ああ、よかった、二人でいられるね―蕪村の句 ほか)
3 親子の絆あるいは絆(元祖・老老介護―御伽草子『二十四孝』;親子の縁―『平家物語』巻二「少将乞請」 ほか)
4 友情と信頼(女の友情―『枕草子』第七十二段;友情は喜び?それとも束縛?―上田秋成『雨月物語』「菊花の約」 ほか)
5 縁は異なもの(これもまた愛の暮らし―『発心集』第一「高野の辺の上人、偽って妻女を儲くる事」;あなたの気持ちはわかりました―歌舞伎十八番「勧進帳」 ほか)
著者等紹介
久保田淳[クボタジュン]
1933年生。東京大学名誉教授。日本中世文学・和歌文学専攻
佐伯真一[サエキシンイチ]
1953年生。青山学院大学教授。日本中世文学・軍記物語専攻
鈴木健一[スズキケンイチ]
1960年生。学習院大学教授。日本近世文学専攻
高田祐彦[タカダヒロヒコ]
1959年生。青山学院大学教授。平安時代文学専攻
鉄野昌弘[テツノマサヒロ]
1959年生。東京大学教授。日本古代文学専攻
山中玲子[ヤマナカレイコ]
1957年生。法政大学教授・法政大学能楽研究所所長。日本中世文学・能楽専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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