出版社内容情報
敗戦,サンフランシスコ講和から冷戦終結まで,新憲法体制の下で,経済成長にともなって外交空間を拡大していった日本の外交.その歩みの独自性を,二国間―地域―多角外交という三つのレベルでとらえ直し,とくに重要な外交的分岐点における政策決定がどのような意味をもっているのか,歴史的に検証する.
内容説明
戦後、新憲法体制の下で、経済成長にともなって外交空間を拡大していった日本外交。サンフランシスコ講和から冷戦終結までの歩みを、二国間‐地域レベル‐多角レベルの三つのレベルでとらえ、それぞれのレベルで直面した重要な外交案件を、外交的分岐点における政策決定に至る過程の今日的な意味合いを重視しながら論じる。冷戦史の見直しや世界的に進む史料公開などを踏まえた最新の研究成果を提示。
目次
第1部 「周辺大国」と日本外交(サンフランシスコ講和体制―その遺産と負債;日米同盟における「相互性」の発展―安保改定、沖縄返還、二つの「ガイドライン」;日中関係の形成―日華平和条約から日中平和友好条約まで;冷戦下の日ソ関係;沖縄返還と基地問題)
第2部 アジア太平洋と日本外交(アジアの変容と日本外交;アジア太平洋地域主義と日本;日本の対朝鮮半島外交の展開―地政学・脱植民地化・冷戦体制・経済協力)
第3部 日本の「グローバル外交」(国連憲章改正問題と日本―静かなる「現状打破」の軌跡 一九四六‐七八年;「非核」日本の核軍縮・不拡散外交―被爆国の虚像と実像;第二次大戦後における日本の通商政策)
著者等紹介
波多野澄雄[ハタノスミオ]
1947年生。筑波大学名誉教授、ハーバード大学客員研究員。日本政治外交史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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