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内容説明
国宝はどこへ消えたのか?バーミヤンの石窟壁画や「ティラ・テペの秘宝」など、消えた国宝の行方を追ってパキスタン‐ドバイ‐ロンドン‐日本の闇ルートを探る、迫真のドキュメンタリー。
目次
第1章 アフガニスタンへの道
第2章 カブール博物館
第3章 生き残っていた文化財
第4章 流出から保護へ
悲しみの仏たち
特別座談会 文化財難民の保護をどうすすめるか
著者等紹介
井上隆史[イノウエタカシ]
昭和51年入局。山口放送局を経て「歴史への招待」「絵巻切断・秘宝三十六歌仙の流転」「大黄河」などを担当。プロデューサーとして「張学良」「現代史スクープドキュメント」や「大モンゴル」「四大文明」などアジアを中心に、古代から近現代までの歴史番組を制作してきた。現在、NHKエンタープライズ21文化番組担当部長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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いくら丼
4
アフガニスタンの文化財保護について。企業による大規模な盗掘なんかを見ると、「土地の資源を利用して何が悪い、求める人がいるから届けるだけだ」と考えるのもわかる気がする。パンも買えず貧困に喘ぐ人たちなら、「先祖が残してくれた生きる手段だ、私達が利用して何が悪い」と考えるのは一種の自衛でもあるはず。その一方で民族の誇りで専門家に渡す人もいる。また、流出が破壊から救った事実も否定はできない。それを誇るバイヤーもどうやらいる。そんな多面的な状況が見えてきた。あと"トーキョー"が残念すぎた。最後の対談も良かったです。2021/10/17