出版社内容情報
今回の震災で被災地域は広範囲に跨り,瓦礫の撤去,インフラの復旧,防災計画,用地の確保など,難題は山積している.過去の関東大震災・戦災・阪神淡路大震災・三陸津波被害などにおいて,どのように災害後の復旧・復興計画は立てられ実行されてきたか.歴史にさかのぼり明らかにし,国が提示した今回の復興計画を踏まえ今後のビジョンを示す.
内容説明
日本は大災害と復興の繰り返しだった。幕末・明治以降、大火・水害・台風・津波・震災・戦災などによって、市街地や集落が壊滅的被害を蒙ったあと、どのように復旧・復興計画は立てられ、実施されてきたのか。幕末の大火から関東大震災、日本各地の戦災、阪神・淡路大震災から東日本大震災まで、歴史にさかのぼり、都市計画・復興計画研究の第一人者が明らかにする。明治以降、三度の大津波に見舞われた三陸地方についても、復旧・復興計画の前例を明らかにする。今回の震災被害にかかわる国の復興計画の骨子が明らかになったことを踏まえて、今後のビジョンを示す。併せて首都直下地震への備えを示す。
目次
序章 大災害と復興の繰り返しだった日本
第1章 幕末・明治の大火と関東大震災
第2章 戦前の大火・震災の復興
第3章 全国の戦災復興と都市の不燃化
第4章 阪神・淡路大震災の復興計画
第5章 明治・昭和の三陸津浪とチリ地震津波
第6章 東日本大震災の復旧・復興に向けて
第7章 首都直下地震への備えは大丈夫なのか?
著者等紹介
越澤明[コシザワアキラ]
1952年生。東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。地方自治体等を経て、北海道大学大学院教授。国土交通省社会資本整備審議会委員(都市計画・歴史的風土分科会長、住宅宅地分科会長)、中央防災会議首都直下地震対策専門調査会委員などを歴任。都市再生特別措置法、景観緑三法、歴史まちづくり法、高齢者住まい法などの答申に関わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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