出版社内容情報
国際政治に大きな影響力をもつと信じられた超大国も、その底流にあって確実に発言権を増す小国の動向をついに無視しえなかった。近代以降、小国はどう評価され、どのような役割を果たしてきたか。その実態と変容を精細に辿る本書は、パワーポリティクスの原理にたいする地域からの人間の挑戦の記録を物語る新たな国際関係史である。
内容説明
国際政治に大きな影響力をもつと信じられた超大国も、その底流にあって確実に発言権を増す小国の動向をついに無視しえなかった。近代以降、小国はどう評価され、どのような役割を果たしてきたか。その実態と変容を史実に即して精細に辿る本書は、パワーポリティクスの原理にたいする地域からの人間の挑戦を物語る新たな国際関係史である。
目次
第1章 「小国」論の系譜
第2章 近代的「小国」の成立
第3章 中立的「小国」の増加と連合志向
第4章 「小国中立」の虚構化
第5章 「小国」の浮上
第6章 「小国」の凋落
第7章 「小国」の復権
第8章 「小国」問題の現況
第9章 「戦後」日本の「小国」像
著者等紹介
百瀬宏[モモセヒロシ]
1932年東京生まれ。東京大学大学院社会科学研究科(国際関係論専攻)修了。北海道大学法学部附属スラブ研究施設助教授・教授、津田塾大学教授、広島市立大学教授を歴任。専攻は国際関係学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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